マブスがロケッツを接戦で破りウェスト7位の座を死守
プレーオフの椅子を狙うウェスト7位のダラス・マーベリックスと9位のヒューストン・ロケッツにとって、極めて重要な試合となった現地6日の直接対決は、正念場でロケッツの攻撃をことごとく防いだマブスが88-86で辛勝。7位シードの座をひとまず守り抜き、シーズン残り4試合でロケッツに2ゲーム差をつけた。
試合は、第2Qを34-22で上回ったマブスがハーフタイムまでに8点リードを獲得するも、後半に入ってからロケッツがスターパワーで反撃を開始。ドワイト・ハワードが第3Qだけで5オフェンスリバウンドを含む10得点/8リバウンド、さらにジェイムス・ハーデンが第4Q開始7分で12得点をあげて主導権を握ると、残り時間3分20秒にパトリック・ビバリーのフリースロープットバックで3点リードを奪った。
ここからマブスは、試合ラスト3分間でロケッツをわずか1得点に抑える鉄壁のディフェンスを展開し、勝利を手にする。
残り1分30秒には、ジャスティン・アンダーソンがチェイスダウンブロックでロケッツのファーストブレイクを阻止。
You can’t outrun the king! ✋ #DALvsHOU https://t.co/Lk1S1yKdIP
— Dallas Mavericks (@dallasmavs) 2016年4月7日
さらに1点リードで迎えた残り5秒では、オフェンス面で精彩を欠いていたダーク・ノビツキーが、レーンをドライブしてきたハーデンからボールをストリップするファインプレーをみせ、勝負を決めた。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
HOU | 22 | 22 | 27 | 15 | 86 |
DAL | 18 | 34 | 18 | 18 | 88 |
ロケッツとのシーズンシリーズを2勝2敗のタイに持ちこんだマブスは、先週にキャリア初のプレーヤーズ・オブ・ザ・ウィークを受賞したJ.J.バレアが、ゲームハイの27得点、8アシスト、5リバウンドをマーク。ここ5試合では平均24.2得点、7.0アシストを記録しており、マブスの5連勝に大貢献している。
▼バレアの直近5試合
他には、クラッチタイムに見事なディフェンスでハーデンを苦しめたウェスリー・マシューズが、40分の出場で16得点/6リバウンド/3スティールを獲得。ロケッツは、ハーデンが26得点、ドワイト・ハワードが14得点/16リバウンドを記録している。
ウェストのプレーオフ争い
現地4月6日時点で5位のグリズリーズと9位のロケッツは4ゲーム差:
チーム | 成績 | ゲーム差 | |
5 | グリズリーズ | 42勝36敗 | 0 |
6 | ブレイザーズ | 43勝37敗 | 0 |
7 | マブス | 40勝38敗 | 2 |
8 | ジャズ | 39勝39敗 | 3 |
9 | ロケッツ | 38勝40敗 | 4 |
ブレイザーズは、5日に行われたOKC戦に勝利したことにより、すでにプレーオフ進出が確定。グリズリーズは残り4試合であと1勝をあげるか、もしくはロケッツがあと1敗した時点で8位以内が決まる。
一見するとロケッツが不利な状況だが、シーズン残り4試合のスケジュールを見るとそうでもない。
▼残り4試合
グリズリーズ | @DAL、GSW、@LAC、@GSW |
マブス | MEM、@LAC、@UTA、SAS |
ジャズ | LAC、@DEN、DAL、@LAL |
ロケッツ | PHX、LAL、@MIN、SAC |
グリズリーズは、4試合中3試合がアウェイで、しかもウォリアーズ×2、クリッパーズ、マブスという全敗の確率も非常に高い鬼スケジュール。マブスも4試合すべてがプレーオフチームとの対戦と、なかなか厳しい。反対にロケッツは、4試合とも勝率4割以下チームとの対戦で、そのうち3試合がホーム戦。全勝も十分にあり得る。
もしこの4チームが42勝40敗の同じ成績でシーズンを終える形になれば(残り試合でロケッツ4勝0敗、ジャズ3勝1敗、マブス2勝2敗、グリズリーズ0勝4敗だった場合)、ロケッツが6位になり、グリズリーズがプレーオフから脱落。マブスとジャズの順位は、タイブレーカーを賭けた現地11日の直接対決の結果によって決まる。
ボックススコア:「NBA」