マブスが東首位ブルズを撃破し6年ぶりの6連勝、ドンチッチは通算39回目のトリプルダブル
ダラス・マーベリックスが現地9日、本拠地アメリカン・エアラインズ・センターで行われたシカゴ・ブルズとの試合に113-99で快勝。快進撃を続けていたイースト首位ブルズの連勝を9で終わらせると同時に、自身の連勝を6に伸ばした。
マブスが6連勝を達成するのは、2015-16シーズンの3月以来で約6年ぶりとなる。
第3Qを終えた時点で4点差と僅差で最終ピリオドに突入したこの日の試合は、ホームチームのマブスが第4Q序盤から猛攻撃を仕掛けて主導権を掌握。残り時間11分30秒から19-7のランで二桁リードを奪取して流れを引き寄せると、その後もじわじわと点差を広げ続け、残り2分半にはブルズに白旗を上げさせた。
ドンチッチがTD
マブスは、ルカ・ドンチッチが22得点をマーク。FG23本中8本成功と引き続きシューティングで苦戦したが、14アシストと14リバウンドをあげるオールラウンドゲームでチームを牽引し、キャリア通算39回目のトリプルダブルを記録した。
ドンチッチはほぼ前例のないペースでトリプルダブルを積み上げており、23歳未満の選手の通算TD回数ではすでに歴代最多となっている。
- ルカ・ドンチッチ:39回
- オスカー・ロバートソン:38回
- マジック・ジョンソン:31回
- ベン・シモンズ:22回
- レブロン・ジェームズ:14回
ドンチッチの他には、マキシ・クリーバーとジョシュ・グリーンがそれぞれ18得点、ジェイレン・ブランソンが17得点で勝利に大貢献。2年目ガードのグリーンは18得点がキャリアハイだった。
この日のマブスはチーム全体でFG50%(88本中44本)、スリー44.4%(36本中16本)、フリースロー100%(9本中9本)と極めて優秀なシューティングスタッツを記録している。
マブスの守備は本物?
6年ぶりの6連勝達成と勢いに乗っているマブス。復調の原動力となっているのはディフェンスだ。
ダーク・ノビツキーの現役時代を含め、近年のマブスは”オフェンス重視のチーム”という印象があった。実際に今季も年末までは守備効率(100ポゼッションあたりの失点)でリーグ16位~20位あたりをウロウロしていたが、ここ最近ではそれが大幅に改善している。
直近7試合中6試合で対戦相手のスコアを100点未満に抑えており(100点以上取られたのはロケッツ戦のみ)、その間の守備効率でリーグダントツ首位となる97.9を記録。現地1月9日を終えた時点では、シーズン守備効率でリーグ5位にまで急浮上している。
▼今季マブスDの進化
守備効率 | 成績 | |
---|---|---|
開幕33試合 | 109.0 | 16勝17敗 |
直近7試合 | 97.9 | 6勝1敗 |
エースのドンチッチは試合後、チームの現状について次のようにコメントした:
「僕たちは素晴らしいチームになれると実感してきたところ。トップチームのゴールデンステイトとシカゴに勝てた。誰が相手でもいい勝負ができる。チームワークが鍵だ。チームが一丸となれば良いプレイができる。それから素晴らしい守備ができていると思う」
最近のマブスディフェンスの改善については、ジェイソン・キッドHCの手腕なのか、それとも“たまたま”なのか?それを現時点で判断するのは難しい。ただスタッツの面で大きな違いが表れているのは、対戦相手の3ポイントショット成功率だ。
今季マブスは開幕33試合で35.5%の確率で対戦相手にスリーを決められていたが、直近7試合では29.9%に制限。対戦相手のスリー成功率に関しては、クローズアウトやヘルプローテーションといったチームワークとハッスルがもちろん大切だが、それ以上に運に左右される部分が大きい。
もしマブスがシーズン後半も今の守備を維持できるなら、メンフィス・グリズリーズと並んで今季ウェストのダークホースになるかも…。
ボックススコア:「NBA」