ドンチッチ復帰のマブスがクリッパーズ破り連敗脱出、ポルジンギスは7試合連続20得点超え
ダラス・マーベリックスは現地23日、延長戦に及んだロサンゼルス・クリッパーズとのアウェイゲームに112-104で勝利。連敗を3で終わらせ、今季成績をウェスト4位の10勝7敗とした。
この日の試合では、足首の負傷で戦線離脱していたオールスターのルカ・ドンチッチが4試合ぶりに復帰。前半はファウルトラブルでプレイタイムが制限されてしまった上にターンオーバーを多発していたが、第3Qに入ってから一気に調子を上げて最終的に26得点、9リバウンド、9アシストをマークした。
▼第3Qに15得点と4アシストで爆発
試合は、マブスが前半の11点ビハインドからドンチッチの第3Qテイクオーバーで逆転して主導権を掌握。
第4Q残り1分30秒で10点リードを保持していたマブスだが、そこからクリッパーズが8連続得点で1ゴール差に迫ると、最後のポゼッションでポール・ジョージがコーナーから同点のブザービーターを沈めて、オーバータイムに持ち込む。
OTに入ると、再び試合の流れが一変。マブスが9-1で延長戦5分をアウトスコアして白星を掴んだ。第4Qラスト90秒で10-1のランの猛反撃を仕掛けたクリッパーズは、オーバータイムでフィールドゴールを1本も決められず、唯一の得点はテクニカルファウルのフリースローだった。
ポルジンギスが絶好調
勝利したマブスはドンチッチの他、クリスタプス・ポルジンギスがチーム最多の30得点で活躍。ポルジンギスは11月6日に腰の負傷から復帰してから好調を維持しており、復帰後の9試合で23.9得点/8.9リバウンドを平均。キャリア最長となる7試合連続での20得点超えを記録中だ。
マブスオフェンスのポテンシャルをフル開放できるのは、どう見てもポルジンギスが5番に入るファイブアウトのラインアップ。この日の試合では、ドワイト・パウエルの代わりにウィリー・コーリー・スタインが今季初めて先発出場したが、シュートを打てないビッグマンとポルジンギスを組ませた場合、どうしてもフロアスペーシングのバランスが悪くなってしまう。
ドンチッチとポルジンギスが展開する1番5番のピック&ロールは破壊力抜群。ドンチッチがペリメーターからミスマッチを攻める際に、同時にポルジンギスがポストアップしようとしてドライブレーンを潰してしまうといった連係ミスが度々見られるものの、その辺りのミスコミュニケーションを少しずつ改善していければ、マブスのオフェンスはさらに進化するはずだ。
一方で敗れたクリッパーズは、レジー・ジャクソンがゲームハイの31得点/10リバウンドのダブルダブルで奮闘。試合をOTに持ち込むクラッチスリーを決めたジョージは26得点/6アシストをあげている。
ドンチッチにテクニカルファウル
第1Q終盤、ドンチッチがポストアップでテレンス・マンを圧倒してショートフローターに成功。ショットを決めた際にドンチッチがトラッシュトークを仕掛けたため、テクニカルファウルがコールされた。
マブスとクリッパーズは、2シーズン連続でプレイオフ第1ラウンドを戦った因縁のライバル。昨季プレイオフでも、ドンチッチがクリッパーズのガード選手をポストアップして「Too Small」とトラッシュトークするシーンが何度か見られた。
なおドンチッチとマンは以前から犬猿の仲。2年前のプレシーズンでも揉めている。
ボックススコア:「NBA」