メンフィス・グリズリーズが19連敗
メンフィス・グリズリーズが2018年ドラフトのトップ指名獲得に向けて、順調に勝利を回避している。
グリズリーズは現地15日、本拠地フェデックス・フォーラムで行われたシカゴ・ブルズ戦に111-110で敗北。1月29日に始まった連敗記録を19に伸ばした。
この日のグリズリーズは、3週間ぶりにアクティブロスター入りしたタイリーク・エバンスがゲーム最多の25得点/9アシストを獲得した他、マーク・ガソルも21得点/10リバウンド/8アシストとオールラウンドな活躍を見せ、第4Q残り24秒にジャレル・マーティンのレイアップで1点リードを奪取。勝利まであと一歩のところだったが、残り時間1.8秒にブルズのスリーポイントシューターにファウルしてしまい、逆転決勝のフリースローを沈められた。
▼ガソルのサーカスショット
タンキングレース2018
ウェスタンカンファレンスで3位~10位の8チームによる熾烈なプレイオフシード争いが繰り広げられている今年のNBA。その一方で、リーグ最下位を争うタンキングレースもなかなかのデッドヒートを見せている。
1カ月前のオールスターブレイクの時点では、リーグワーストの18勝41敗(ホークス、サンズ)と20勝37敗(ブルズ)の間に8チームがいるという前代未聞レベルの大混戦だったが、グリズリーズがオールスター後に全敗を達成したことで一歩リード(18勝50敗)。そのすぐ後ろに19勝51敗のフェニックス・サンズと20勝49敗のアトランタ・ホークスが続いている。
▼3月15日時点でのリーグボトム9
ニューヨーク・ニックスも2月以降の17試合で1勝16敗と、アクセル全開でスパートをかけているが、それでもシーズン前半で勝ちすぎたため、最下位との差は5.5ゲームあり、残り試合数を考えるとボトムスリーに食い込むのは極めて難しいと思われる。
2010-11シーズンから7年連続でプレイオフ進出を決めていたエリートチームのグリズリーズだが、今季はすでにロッタリーが確定。昨年オフにザック・ランドルフとトニー・アレンが離脱したことで『Grit and Grind』の時代は終わりを迎え、さらにマイク・コンリーとマーク・ガソルの年齢を考えると、完全な世代交代もすぐそこ。なので今年はこのまま何とか最下位を維持して、将来のフランチャイズスター獲得のためにドラフト1位指名権を勝ち取っておきたいところだ。
なお最後にグリズリーズがトップ5位のドラフト指名権を得たのは2009年。その時はステフィン・カリーやジェイムス・ハーデン、デマー・デローザン、リッキー・ルビオを見送り、2位指名権でハシーム・サビートを選んで痛い目をみたが、次は絶対に失敗できない。
2018年ドラフトでは、将来のスーパースター候補として、スロベニア出身のルカ・ドンチッチ(フォワード)とアリゾナ大のディアンドレ・エイトン(センター)に注目が集まっている。
ボックススコア:「NBA」