NBAオールスターゲーム2021のスターター10選手が決定
NBAは現地18日、3月7日にアトランタで開催が予定されているオールスターゲーム2021のファン投票、並びにプレイヤー/メディア投票の集計結果を発表。
それぞれのカンファレンスで最多票数を獲得したレブロン・ジェームズとケビン・デュラントがチームキャプテンに決まった。
イースト:
プレイヤー | 選出回数 | |
---|---|---|
G | ブラッドリー・ビール | 3回目 |
G | カイリー・アービング | 7回目 |
F | ケビン・デュラント | 11回目 |
F | ヤニス・アデトクンボ | 5回目 |
F | ジョエル・エンビード | 4回目 |
- 2019年と2020年に2年連続でイースト最多票だったヤニス・アデトクンボに代わり、今年はケビン・デュラントがキャプテン
- ブラッドリー・ビールがファン/選手/メディア投票3項目すべてでイーストガード1位に。ウィザーズの選手がスターターに選出されるのは、2015年のジョン・ウォール以来6年ぶり
イーストの投票結果詳細は以下の通り(上位5選手)。スコアは「(ファン投票順位×2+選手投票順位+メディア投票順位)÷4」で計算され、スコアが低いほど上位となる。
▼イーストフロントコート
ファン | 選手 | メディア | スコア | |
---|---|---|---|---|
デュラント | 1 | 1 | 3 | 1.5 |
アデトクンボ | 2 | 2 | 1 | 1.75 |
エンビード | 3 | 3 | 2 | 2.75 |
テイタム | 4 | 5 | 5 | 4.5 |
バトラー | 5 | 6 | 7 | 5.75 |
▼イーストバックコート
ファン | 選手 | メディア | スコア | |
---|---|---|---|---|
ビール | 1 | 1 | 1 | 1.0 |
アービング | 2 | 2 | 4 | 2.5 |
ハーデン | 3 | 3 | 3 | 3.0 |
ラビーン | 4 | 3 | 5 | 4.0 |
ブラウン | 5 | 5 | 2 | 4.25 |
ネッツのスタートリオはなぜかメディア投票の順位が比較的低く、デュラントはフロントコートで3位、バックコートではジェイムス・ハーデンが3位、アービングが4位となっている。
ウェスト:
プレイヤー | 選出回数 | |
---|---|---|
G | ステフィン・カリー | 7回目 |
G | ルカ・ドンチッチ | 2回目 |
F | レブロン・ジェームズ | 17回目 |
F | カワイ・レナード | 5回目 |
F | ニコラ・ヨキッチ | 3回目 |
- レブロンはキャリア通算17回目のオールスター選出。カリーム・アブドゥル・ジャバー(19回)、コービー・ブライアント(18回)に次いで、NBA史上3番目
- ヨキッチはナゲッツの選手として2011年のカーメロ・アンソニー以来初となるスターター選出
以下、ウェストの投票結果詳細:
▼ウェストフロントコート
ファン | 選手 | メディア | スコア | |
---|---|---|---|---|
レブロン | 1 | 1 | 1 | 1.0 |
ヨキッチ | 2 | 2 | 2 | 2.0 |
レナード | 3 | 4 | 3 | 3.25 |
A.デイビス | 4 | 3 | 5 | 4.0 |
P.ジョージ | 5 | 5 | 5 | 5.0 |
▼ウェストバックコート
ファン | 選手 | メディア | スコア | |
---|---|---|---|---|
カリー | 1 | 1 | 1 | 1.0 |
ドンチッチ | 2 | 3 | 3 | 2.5 |
リラード | 3 | 2 | 2 | 2.5 |
ミッチェル | 4 | 5 | 4 | 4.25 |
ブッカー | 5 | 4 | 5 | 4.75 |
ウェストのバックコートでは、ドンチッチとデイミアン・リラードがスコアで同点だったが、ファン投票の順位がタイブレーカーとなり、ドンチッチが先発枠を勝ち取った。
チームレブロンvsチームデュラント
過去最高レベルで盛り上がった去年のオールスターゲームに続いて、今年も「Elam Ending」のフォーマットが採用される。
Elam Endingは、通常の時間制ではなく、「先に何点を取ったチームの勝利」とする試合フォーマット:
- 第3Qを終えたところでゲームクロックを無効化(ショットクロックはそのまま)
- 第4Q開始時に、リードしているチームのスコアに24点を足した数字をターゲットスコア(勝利得点)とする。そこからは時間無制限で、最初にターゲットスコアに到達したチームの勝利
去年のオールスターゲームの場合だと、ターゲットスコアは第3Q終了時にリードしていたチームヤニスの133点に24点(コービー・ブライアントの背番号にちなんで)を足した157点に設定。最終ピリオドで、チームヤニスなら24点、チームレブロンなら33点を獲得した時点で勝利という条件だった。
去年のオールスターは、このフォーマットが大当たりだった。最初の3ピリオドは、例年のオールスターゲームとほとんど変わらない緩いゲーム内容だったが、ターゲットスコアが設定された第4Qからはテンションが一変。
特に終盤は、コートにいる全員がディフェンスに本気で取り組みつつ、テイクチャージやドローファウルを狙ったり、ペイントエリアでダブル/トリプルチームを仕掛けたりと、両チームとも貪欲に勝利を狙いに行く展開。ファウルがコールされた際には、選手たちが激しく審判に抗議するなど、まるでプレイオフゲームのような緊張感と熱量だった。
ただ同じフォーマットだからといって、今年のオールスターゲームが昨季と同じくらい盛り上がるかどうかは不明。スターたちが去年の試合であれほど真剣にプレイしたのは、「コービー・ブライアントのため」という面も大きかったはずだ。
また今年はコロナ禍の真っただ中であり、無観客での開催。選手たちからは、開催自体を疑問視する声がいくつか上がっており、レブロンも「もし選ばれたなら行く。でも気持ちがついて行かないと思う」と苦言を呈していた。
選抜選手たちのモチベーションは去年より低下している部分がかもしれないが、いずれにせよリザーブ発表、そしてオールスタードラフトが凄く楽しみ。ドラフトの1位指名権は、ファン投票で得票数首位のチームレブロンにある。
レブロンは、スターターの1位指名で絶対にステフィン・カリーを選ぶはず。レブロンとカリーのコンビプレイが見れるチャンスは、今年が最初で最後になるかもしれない。
なお、例年なら3日間にわたって開催されるオールスターだが、NBAによると、今年は3月7日にすべてのイベントが詰め込まれるとのこと。
まず「スキルズ・チャレンジ」と「3ポイントコンテスト」で、続いてオールスターゲーム、そしてハーフタイムに「ダンクコンテスト」が執り行われる予定だという。
参考記事:「NBA」