NBAドラフトロッタリー2021:ピストンズが51年ぶりに1位指名権ゲット!
NBAでは現地6月22日、2021年のドラフト指名権抽選会(ドラフトロッタリー)が開催。昨季をワースト2位の成績で終えたデトロイト・ピストンズが全体1位指名権を獲得した。
ピストンズがドラフト1位指名権を引き当てたのは、1970年以来51年ぶりとなる。
全体2位指名権を獲得したのはヒューストン・ロケッツ。3位がクリーブランド・キャバリアーズ、4位がトロント・ラプターズ、5位がオーランド・マジックという結果となった。
2021NBAドラフトのロッタリー指名順位は以下の通り:
- デトロイト・ピストンズ
- ヒューストン・ロケッツ
- クリーブランド・キャバリアーズ
- トロント・ラプターズ
- オーランド・マジック
- オクラホマシティ・サンダー
- ゴールデンステイト・ウォリアーズ(ウルブズから譲渡)
- オーランド・マジック(ブルズから譲渡)
- サクラメント・キングス
- ニューオリンズ・ペリカンズ
- シャーロット・ホーネッツ
- サンアントニオ・スパーズ
- インディアナ・ペイサーズ
- ゴールデンステイト・ウォリアーズ
今年の抽選会では、8位~14位の順位は動かず。オッズで7位だったラプターズが4位指名、5位だったキャブスが3位指名を獲得と幸運に恵まれた。その一方で、トップ4位指名以内の当選確率が55%だったマジックは、5位に転落している。
ケイド・カニングハム
ピストンズが1位指名を引き当てたのは1967年と1970年に続いて球団史上3度目。1967年にはジミー・ウォーカー(オールスター2回)、1970年にはボブ・レイニアー(オールスター8回、殿堂入り)を1位指名で獲得した。
大豊作の年とされている2021年のドラフトクラス。その中でも特にオクラホマ州立大学のケイド・カニングハムが次世代NBAスーパースター候補として注目されており、以前から今年のドラ一間違いなしと言われてきた。
カニングハムはNCAAでの1シーズンで20.2得点、3.6アシスト、スリー成功率41.2%を平均。高いパスセンスとオールラウンドなオフェンススキルを持った長身のガード/ポイントフォワードで、自分のペースで冷静かつ的確にピック&ロールを指揮する姿からルカ・ドンチッチと比較されることもある。サイズと身体能力も持ち合わせているので、ディフェンダーとしてのポテンシャルも高い。
ピストンズが最後にTop3のドラフト指名権を得たのは、歴代NBAで最高のドラフトクラスの1つとして名高い2003年(レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、カーメロ・アンソニー、クリス・ボッシュ)。フランチャイズスターを獲得する絶好のチャンスだったが、全体2位指名権でウェイドやカーメロ、ボッシュではなく、ダーコ・ミリチッチを指名してしまった。今年は絶対に同じような失敗を踏むわけにはいかない。
なおESPNによると、カニングハムはドラフト前にピストンズ以外のチームを訪問するつもりはないとのことだ。
OKCはホームランならず
今年のサンダーは、約5割の確率でトップ5指名権を2つ(自軍の指名権、ロケッツの上位4位保護付き)を手にするチャンスを持っていたが、残念ながらどちらも成就しなかった。
まず上位5位以内に入る確率が52.5%だった自軍の指名権が6位に転落。さらにロケッツが全体2位となったため、48%の確率で手に入るはずだったロケッツの指名権(5位)も譲渡されず。サンダーにとっては最悪のシナリオに終わった。
これで今年のサンダーのドラフト1巡目指名権は、6位、16位、18位の3つとなる。
ウルブズは指名権失う
一方で、ミネソタ・ティンバーウルブズは全体7位となったため、トップ3保護付きだった今年の指名権はゴールデンステイト・ウォリアーズへと移行。ウォリアーズは今年のドラフトで2つのロッタリー指名権を手に入れる(ウルブズの7位と自軍の14位)。
来季にクレイ・トンプソンが復帰する見込みのウォリアーズが、この2つの指名権をどのように使うのか注目したい。指名権やジェイムズ・ワイズマンをトレードピースにして即戦力補強を図り、スプラッシュブラザーズとドレイモンド・グリーンが最盛期の内にもう一度全力で優勝を狙いに行くのも一手だ。
参考記事:「NBA」