ニック・スタウスカスが「レブロンのレイカーズデビュー戦」で自己ベスト得点
「レブロン・ナイト」になるはずが思わぬ伏兵。オフシーズンにポートランド・トレイルブレイザーズと1年契約を結んだ2014年ドラフト8位指名のニック・スタウスカスが、現地18日にモーダ・センターで行なわれたロサンゼルス・レイカーズ戦でキャリアベストなパフォーマンスを見せ、チームの勝利に大貢献した。
この日の試合は、今夏にレイカーズへと移籍したレブロン・ジェイムスにとって最初の公式戦。“キング”の新チームデビューに大きな注目が集まる中、試合序盤に最もインパクトを残したのはスタウスカスだった。
第1Q残り2分にチェックインしたスタウスカスは、そこから第2Q序盤にかけて4本のスリーを含む6本のFGに連続で成功。最終的に27分の出場でキャリア最多の24得点をマークした。
128-119でレイカーズとの接戦を制したブレイザーズは、デイミアン・リラードが28得点、C.J.マッカラムが21得点を記録。スタウスカスの他にもベンチ選手が大活躍し、エバン・ターナーが13得点/6アシスト、2年目センターのザック・コリンズが6ブロックをあげている。
昨季のブレイザーズは、リラードとマッカラムのどちらかがフロアにいるようにするラインアップ・ローテーションを組んでいたが、この日の試合では2人ともがベンチに下がり、ターナーとセス・カリーにオフェンス指揮を任せる時間帯が多かったのが印象的だ。
敗れたレイカーズは、レブロンがFG成功率56%から26得点、12リバウンド、6アシストを獲得と、相変わらずの支配力を発揮。レイカーズとしての初得点は、スティールから豪快にワンハンドダンクを叩き込む何ともレブロンらしい形だった。
▼レブロンのLAL初得点
新生レイカーズはとにかくよく走る。外のシュートがことごとく外れてしまったものの(スリー30本中7本成功)、ボールの動きがとても良く、エルボーでのセットプレイなどからペイントエリア得点も高確率で決めていた。
また、キャブス時代にはオンボールでのプレイがメインだったレブロンだが、この日のブレイザーズ戦では主にラジョン・ロンドにハーフコートオフェンスの指揮を任せながら、ヒート時代のようなオフボールでのプレイが多くなっていた印象だ。ただ終盤の勝負どころでは、もっとレブロンがボールを支配しても良かったと思うが、今後のチームのことを考えて、ケミストリー構築を優先したのかもしれない。
非常に爆発力のある今季レイカーズだが、不安要素はやはりシューター不足な点。それからレブロンとカイル・クーズマを4番5番に置いたスモールラインアップの際のディフェンスリバウンドとリム守備だろう。
ボックススコア:「NBA」