パウ・ガソル、シカゴ・ブルズと契約合意
FAのパウ・ガソルが、ロサンゼルスでの7年間に別れを告げ、シカゴへと移る決断をした。
現地12日、ガソルはブルズとの複数年契約に合意。以前から話が上がっていたサイン・アンド・トレードでの移籍ではなく、ブルズとの直接契約となる。ガソル本人がTwitterで移籍の決断を発表した。
「簡単な決断じゃなかった。何度も熟慮した結果、僕はシカゴ・ブルズでプレーすることに決めた。僕のキャリアの新たなチャプターを楽しみにしている」
– パウ・ガソル
現時点でブルズには十分なキャップスペースがないため、まずロスターを調整しなければならない。カルロス・ブーザーをアムネスティ条項でカットするだろうということが以前から予想されている。
リーグの情報筋によると、ブルズは今FAの大本命だったカーメロ・アンソニーを逃してしまったようだが、コアメンバーを一人も手放すことなくガソルを獲得できたのは非常に大きい。ブーザーと比較すると確実なアップグレードだ。
▼ガソルvs. ブーザー、2013-14シーズンスタッツ
得点 | リバウンド | アシスト | ブロック | |
ガソル | 17.4 | 9.7 | 3.4 | 1.5 |
ブーザー | 13.7 | 8.3 | 1.6 | 0.3 |
ガソルはプレーメイキングに優れた希少なビッグマンで、コートビジョンが広くパスさばきが最高にうまい。またロー/ハイポストのどちらでもこなせるため、ジョアキム・ノアとの相性も抜群に良さそうだ。
昨季は得点力でリーグ最下位だったブルズだが、ガソルの加入でオフェンスに柔軟性が生まれ、攻撃の幅が広がることが期待される。
▼ガソルのパススキル
4年連続でイースタンカンファレンスを制したマイアミビッグスリーの崩壊により、来季のイーストはどのチームが主導権を握るのことになるのか予想が難しい。ガソル獲得に加え、デリック・ローズの完成度次第ではブルズがトップに躍り出る可能性も十分すぎるほどある。
それにしても、2010年のレイカーズ優勝メンバーで今でもチームに在籍しているのは、ついにコービー・ブライアントだけになってしまった。特にコービーとガソルは競走馬を共同購入するほど仲が良かったようなので、ビジネスとはいえ2人の別れはどこかせつない。
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参考記事:「ESPN」