ポール・ジョージ、来年FAでの移籍をペイサーズに通達
2017年ドラフトとFA交渉解禁が目前に迫る中、ポール・ジョージ移籍の噂が過熱している。
『The Vertical』のAdrian Wojnarowski記者によれば、ポール・ジョージは契約がプレイヤーオプションとなる2018年の夏にFAとなりチームを去る旨を、エージェントを通してペイサーズ新球団社長のケビン・プリチャードに知らせたとのこと。移籍先はレイカーズを希望しているという。このタイミングで意向を伝えた理由は、ジョージの意志について誤解や混乱が生じないようにし、チームが将来の計画を立てやすくなるようにするためだとしている。
報道によると、今回の通達を受けたペイサーズは、これまでよりも積極的にジョージのトレード先を探し始めた様子。すでにクリーブランド・キャバリアーズを含む複数のチームに話を持ち掛けているそうだ。球団にしてみれば、来夏に何の見返りも無しにジョージを失うことだけは避けたいところだろう。
▼PG13、2016-17ハイライト
ジョージが移籍を前もって伝えたことにより、ペイサーズは課題が明らかになり、再建に向けて動きやすくなったが、その一方でジョージのトレード価値はやや低くなってしまった。レイカーズへの移籍を強く望んでいるのが事実であれば、ジョージクラスのスターと言えど、他のチームにとっては“1年レンタル”に終わる可能性が高い選手のためにタレントやドラフト指名権を放出するのはリスクが高い。
David Aldridge記者によると、現時点でペイサーズはジョージの見返りとして、ドラフト1巡目指名権2つとスターターレベルの選手を求めているとのこと。この要望に応えつつ、ジョージに来季以降の残留を考えさせられるような“優勝を狙える環境”を与えられるチームは限られている(セルティックスやロケッツ、ブレイザーズあたりが面白いかも…)。
あるいは、レブロン・ジェイムスが全盛期のうちに王座奪還を狙いたいキャブスは、例え1年レンタルに終わっても、ウォリアーズに勝てるチャンスが増えるのであれば構わないと考えるかもしれない。もしキャブスとペイサーズの間でトレードの話が進めば、2018年のFAまで待ちたいレイカーズが動く可能性もある。
参考記事:「The Vertical」