デビン・ブッカーの40得点でサンズが76ersの連勝をストップ
フィラデルフィア・76ersにシーズン初黒星をつけたのは、過去3シーズン連続でウェスト最下位にいたフェニックス・サンズだった。
サンズは現地4日、トーキング・スティック・リゾート・アリーナで行われたシクサーズ戦に114-109で勝利。連勝を3に伸ばし、5勝2敗でウェスト2位タイに浮上した。
この日のサンズは、デビン・ブッカーがゲーム最多の40得点で大暴れ。32分の出場で19本中15本のフィールドゴールを成功させ、リーグトップクラスの守備力を誇る76ersディフェンスをインサイドとアウトサイドの両方から圧倒した。
▼リムではFG7本中7本成功
ブッカーは76ersとの試合で常に好パフォーマンスを見せており、過去4試合の直接対決では46得点、32得点、37得点、37得点をそれぞれ記録している。
絶好調のサンズはブッカーの他、リッキー・ルビオが21得点/10アシスト、アーロン・ベインズが15得点/7リバウンド/6アシストで勝利に貢献。ルビオとベインズはそれぞれ3本のスリーを成功させ、クラッチタイムにもビッグショットを何本か沈めた。
一方で、今季初黒星で5勝1敗となった76ersは、アル・ホーフォードが32得点、トバイアス・ハリスが24得点/10リバウンドをあげている。
今季サンズは本物?
サンズが昨季までとは見違えるようなチームに生まれ変わっている。
シーズン2週間を終えた時点で5勝2敗のウェスト2位。1試合の得失点差はリーグ4位の+8.6。オフェンスとディフェンスの両方でトップ10の数字を記録しているリーグ2チームの内の1チームだ。
今季は一体何が違うのか?まずボールムーブメントとプレイヤームーブメントが素晴らしい。
今季サンズは1試合の平均アシストがリーグ2位の27.7本。またオフェンスポゼッションの9.1%がカットからの攻撃で、これもリーグ2位の数字となる。昨季のサンズは、アシストが平均23.9本(リーグ23位)、カットの割合が6.5%(リーグ19位)だった。
▼このセットがすごく良い。ウーブレイのカットもタイミングが絶妙
今のサンズには、こういったダイナミックなチームオフェンスを展開するための人材が揃っている。
オフシーズンには、これまでずっと穴となっていたPGポジションを、1流のプレイメイカーであるリッキー・ルビオでようやく補強できた他、フロアスペーサーのダリオ・シャリッチやフランク・カミンスキーを獲得。さらにスクリーンやテイクチャージに長けた究極の裏方であるアーロン・ベインズをロスターに加えた。
▼しかも今季ベインズは3P成功率が48.4%だ!
またプロ5年目のデビン・ブッカーも、オールラウンダーとしてさらに成長している印象(特にディフェンスやオフボールでの動き)。フロアスペースとボールムーブメントが大幅に改善されたサンズオフェンスで、ケリー・ウーブレイJr.もバックドア・カットやハッスルプレイから長所を最大限に発揮できていると思う。
問題は、サンズが今のペースを最後まで維持できるかどうか。2年前のオーランド・マジック(開幕6勝2敗)や昨季のメンフィス・グリズリーズ(開幕7勝4敗)のように、シーズンが進むにつれて大失速してしまう可能性も十分にある。
ボックススコア:「NBA」