レイジョン・ロンド 「NBAのトップ3プレーヤーはロンド、レブロン、デュラント」
トップアスリートにとって“自信”は必要不可欠な要素だ。自分の能力を心から信じていなければ高いレベルの競争で戦えない。
某月某日、マサチューセッツ州のスポーツ専門テレビ局「CSN ニュー・イングランド」がボストン・セルティックスのメンバーにインタビューを行った。質問は「NBAの現役トップ3プレーヤーは誰?」
トップ2に関してはわざわざ聞くまでもない。ブランドン・バスやジェフ・グリーンといった中堅選手からマーカス・スマートなどの若手選手まで、全員が迷うことなくナンバー1にレブロン・ジェイムス、ナンバー2にケビン・デュラントの名を挙げた。誰もがそう答えるはずだ。
しかしナンバー3になると、みんな言葉を詰まらせる。「難しいな…」、「多くの選手がナンバー3になる資格がある」、コービー・ブライアントやポール・ジョージの名前を出す選手もいた。確かにナンバー3はその時々で激しく入れ替わる印象だ。今季を見てもステファン・カリーであったり、クリス・ポールであったり、ジェイムス・ハーデンであったり…。
そんな中、チームリーダーのレイジョン・ロンドは自分の番が回ってくると一切躊躇することなく即答した:
「現リーグのトップスリー?レイジョン・ロンド、レブロン・ジェイムス、ケビン・デュラントだと言わざるを得ないな」
まず自分の名前を初めに挙げたことから、もしかするとジョークなのかもしれないが、その辺りはロンドなのでよくわからない。
レイジョン・ロンドは最高にエキサイティングでユニークなプレーヤーだ。クイックでタイトなペリメーターディフェンスに、抜群のコートビジョンとパスセンス。オープンフロアでボールをプッシュしながらオフェンスをコントロールする姿はとても見ごたえがある。個人的には大好きな選手の1人だ。
素晴らしいプレーヤーには違いないが、確実にリーグのトップ3ではない。今季のここまでのパフォーマンスをみる限りでは、すでにトップ5のポイントガードですらないように思えてしまう。
今季のロンドは平均アシスト数でリーグ1位だが、フィールドゴール成功率でキャリアワーストの38.6%を記録中。フリースロー成功率はわずか32.4%で、平均得点はルーキーシーズン以来ワーストとなる8.3得点にとどまっている。
とはいえ、もしロンドがベストプレーヤーに他の選手の名前を挙げるような軟らかいメンタリティを持っていたなら、今の地位にまで上り詰めることはなかったかもしれない。スーパースター&チームリーダーたるもの、「誰が相手でも俺の方が良いプレーができる」というエゴともいえるほどの絶対的な自信と闘争心が必要である。
現リーグのトップ3は誰だと思いますか?
Photo: Mark Runyon |BasketballSchedule.net
参考記事:「Bleacher Report」