キングスがルーク・ウォルトンを解雇、通算勝率ではサクラメントHCで歴代2位の戦績
サクラメント・キングスが暗黒期を抜け出せる日は果たして訪れるのか?
直近8試合で1勝7敗と低迷中のキングスは現地21日、ルーク・ウォルトンをヘッドコーチ職から解任したことを発表。アソシエイト・ヘッドコーチのアルビン・ジェントリーが暫定HCを務めることになるという。
ゴールデンステイト・ウォリアーズの代理HCとロサンゼルス・レイカーズのHCを歴任したウォルトンは、2019年のオフにキングスのHCに就任。レギュラーシーズン161試合を指揮して68勝93敗、勝率42.2%の成績を残した。キングスが1985年にサクラメントに移転して以降でのヘッドコーチの戦績としては歴代2位となる。
▼サクラメント時代のキングスHC戦績トップ5
- リック・アデルマン(1998~2006年):395勝229敗
- ルーク・ウォルトン(2019~2021年):68勝93敗
- レジー・セウス(2007~2008年):44勝62敗
- フィル・ジョンソン(1984~1987年):81勝120敗
- ゲーリー・セント・ジーン(1992~1997年):159勝236敗
35年間で通算勝率5割超えを維持したヘッドコーチがたった1人しかいないという事実が、キングスの球団としての悲惨な歴史を物語っている。
キングスが最後にプレイオフに進出したのは2006年。そこから毎年負け越しの暗黒期が続いており、その間の16シーズンで今回のウォルトンを含め10人のヘッドコーチが解任された。いつまでこのループを繰り返すのか?
もはや指揮官をすげ替えるだけでどうにかなるステージにはないと思うが、特にここ数週間はファンたちの間でウォルトンHCへの批判が高まっていた様子で、球団としては何かしら動きを見せる必要性を感じたのだろう。
キングスのモンテ・マクネアーGMは同日に発表した声明の中で次のようにコメントしている:
「我々のチームにはタレントが揃っていると思う。その可能性も示してきた。我々は勝てるチームに返り咲くつもりで、アルビン(ジェントリー)がそこに導いてくれると考えている」
▼ウォルトンHCの後始末をするジェントリー
ジェントリーはNBAで30年以上のコーチングキャリア歴を持つ大ベテラン監督。ヘッドコーチとしては、マイク・ダントーニの後釜として「ナッシュ&アマレ」のフェニックス・サンズを指揮し、2010年プレイオフにチームをウェスト決勝まで導いた経験がある。
参考記事:「NBA」