サンアントニオ・スパーズが8連勝!!!!!!!!
この勢いでプレイオフ第1ラウンドのホームコートアドバンテージを狙えるかも。
サンアントニオ・スパーズが現地16日、AT&Tセンターで行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦に108-103で勝利。3月無敗を維持し、連勝記録を今季最長の8に伸ばした。
▼ハイライト
この日のスパーズは、デマー・デローザンの21得点をはじめ、合計7選手が二桁得点をマーク。第3Q終了時で4点ビハインドを背負っていたが、そこからブリン・フォーブスやパティ・ミルズ、ダービス・バータンスらロールプレイヤーたちの活躍で主導権を奪い返し、最終ピリオドを36-27でアウトスコアした。
2月序盤からのロード8連戦で1勝7敗と大苦戦し、プレイオフ圏外転落まで1ゲーム差に迫っていた今季スパーズ。一時はどうなることかと思ったが、そこから8連勝の快進撃で一気にウェスト6位まで浮上している。
シーズン12試合を残した時点で9位のキングスから7ゲーム差の余裕。よほどのことがない限り、22年連続となるプレイオフ進出は固いだろう。しかも4位のブレイザーズまでわずか2ゲーム差なので、第1ラウンドのホームコートを十分に狙える位置だ。
一方で敗れたブレイザーズは、デイミアン・リラードが34得点、ユスフ・ヌルキッチが24得点/16リバウンドで奮闘。第3Qには、C.J.マッカラムがレイアップで着地した際に左足を負傷し、チームメイトに支えられながらロッカールームへと途中退場した。
▼CJの怪我
マッカラムは試合後、負傷したと思われる左ひざのコンディションについて「歩けるけど痛い」とコメント。アリーナでのレントゲン検査では骨に異常は見つからなかったようで、翌日にMRI検査を受けるつもりだと話した。深刻な怪我ではないことを祈りたい。
デリック・ホワイト
デリック・ホワイトがすごくいい。
今季のホワイトは55試合で10.0得点、3.9アシスト、3.6リバウンドを平均。身体能力やシューティングがずば抜けているわけではなく、スタッツも決して目を見張るものではないが、とにかくプレイスタイルがスマートだ。2年目の若手とは思えないほどバスケットボールIQが高く、シンプルかつ安定したプレイでチームに大貢献している。
ホワイトのIQの高さは特にディフェンス面に表れており、1年先輩のデジャンテ・マレーと同じくパスレーン潰しが上手い。オンボールの守備範囲も広く、今季はカワイ・レナードやカイリー・アービング、ジェイムス・ハーデンらスタープレイヤーたちとのマッチアップを任されてきた。
また3月6日のホークス戦では6ブロックを記録。ガードポジション選手による6ブロックは、ペリカンズのホリデーと並んで今季リーグ最多だ。
オールスターブレイク後のホワイトは、ラマーカス・オルドリッジに次いで、スパーズにとって2番目に重要な選手と言っても過言ではないだろう。ファンの贔屓目かもしれないが、オール・ディフェンシブ・チームの候補に挙がっても可笑しくないと思う。
デジャンテ・マレーが開幕前の前十字靭帯断裂でシーズン全休になってしまったのは本当に残念。ただ災い転じて福となすというべきか、もしマレーの怪我がなければ、ホワイトはここまで経験を積める機会を得られなかったかもしれない。
2016年と2017年のドラフトでそれぞれ29位指名だった2人がこれほど早く開花してくれたのは嬉しすぎるサプライズ。来季はマレーとホワイトのガードコンビがどんな鉄壁守備を展開してくれるのかすごく楽しみだ。
ボックススコア:「NBA」