【ユーロバスケット】ドイツが予選ラウンドで敗退、ノビツキーは涙でファンに感謝
ユーロバスケット2015の予選ラウンド最終試合が行われた現地10日、グループBはベルリンのスタジアムでドイツとスペインが対戦。スペインがドイツの後半の猛反撃を辛うじて振り切り、77-76で勝利した。
▼ドイツ vs. スペイン
52対65の13点ビハインドで試合ラスト7分に突入したドイツは、そこから22-10のランで残り9秒に1点差にまで詰め寄る怒涛のカムバックを展開。さらに3点ビハインドで迎えた残り3秒には、デニス・シュローダーに3本のファウルショットが与えられた。
同点に持ち込むチャンスを手にしたドイツだったが、シュローダーは惜しくも3本目のフリースローに失敗。スペインにリバウンドを抑えられ、そのまま試合は終了した。
ドイツは、シュローダーがチームハイの26得点、ダーク・ノビツキーが10得点をそれぞれ記録。勝利したスペインは、パウ・ガソルが16得点、11リバウンドのダブルダブルをマークしている。
ポストゲームのインタビュー後に再びコートに歩き出たノビツキーに対して、地元ドイツのファンたちからは盛大なスタンディングオベーション。感激したノビツキーは、ユニフォームで涙をぬぐいながらフロアを後にした。
1997年に初めてドイツ代表チームに参加したノビツキーは、オリンピックやワールドカップ、ユーロバスケットの予選・本戦を含めて合計14大会に出場。2002年FIBAワールドカップと2005年ユーロバスケットでMVPを獲得した他、国際大会のキャリア86試合で平均21.5得点、7.1リバウンドを記録し、長年にわたりリーダーとしてチームを引っ張ってきた。2008年の北京五輪では、ドイツ選手団の旗手に選ばれている。
2011年から国際試合に出場していなかったノビツキーだが、今大会の主催地の一つがドイツに決まったことで、代表チームへの復帰を決意。開催前には、「最高の形で代表チームでのキャリアを締めくくる方法だと思う」と語っていた。
今回グループラウンドでの敗退が決定したことで、ドイツは2016年オリンピックの出場権も失った。これを最後に、ノビツキーは代表から引退するだろうと予想されている。
ユーロバスケット2015のグループラウンドでは、A、B、Cグループからそれぞれフランス、セルビア、ギリシャが5勝0敗で全勝。グループDはリトアニアが4勝1敗で1位通過した。16チームによるトーナメントは、現地12日から行われる。
ボックススコア:「Euro Basket 2015」