スパーズがキャブスを破り10連勝!!今季ホーム無敗記録を維持
2016年に入ってから無敗のチーム同士の対戦となった現地14日のサンアントニオ・スパーズ対クリーブランド・キャバリアーズは、前半の二桁得点差を跳ね返したスパーズが99-95で勝利。6シーズン連続での10連勝を達成し、今季ホームの成績を23勝0敗とした。
この日のスパーズはいつにも増して立ち上がりが悪かった。第1Qはカワイ・レナードがレブロン・ジェイムスを上手くガードできていたものの、その他のプレーヤーがディフェンスで常に1歩遅れていた印象。オフェンスでもジャンプショットがまったく決まらず、第1QのFG成功率が40%と苦戦する。
対するキャブスは、序盤からピック&ロールを軸にした攻撃でミスマッチを突き、イン/アウトから高確率でフィールドゴールに成功。第1Qを32-20でアウトスコアして、敵地で先手を取った。
▼これが止められない
第2Q開始直後で今季ホーム最大得点差の15点ビハインドに陥ったスパーズだが、そこからディフェンスが大きく改善。キャブスのピック&ロールを効果的に守り、イージーなショットを与えないようになった。
オフェンスは引き続き停滞気味だったが、デイビッド・ウェストがオフェンスリバウンドからのプットバックで連続フィールドゴールを挙げるなどして、何とか10点差前後で食い下がると、第2Q中盤からトニー・パーカーに火がつき、前半終了までの6分間でチーム全得点の12点を獲得。スパーズは50-44まで追い上げて、試合を折り返すことができた。
前半のスパーズオフェンスは、パーカーがフィールドゴール12本中8本、その他のスターターが19本中3本という非常にバランスの悪い内容だった。とにかくミドルレンジが落ちない。それでもわずか6点差でハーフタイムを迎えることができたのは、パーカーとチームディフェンスのおかげだ。
▼スパーズ前半ショットチャート
後半になると、ようやくスパーズはオフェンスのリズムが回復。レナードが積極的に攻め始めると、前半FG8本中0本の無得点だったラマーカス・オルドリッジとティム・ダンカンのツインタワーもそれぞれフィールドゴールを獲得し、第3Q開始4分でついに逆転に成功。そこからは両者一歩も譲らない攻防でリードチェンジを繰り返した後、マシュー・デラベドバがピリオド終了のブザーと同時にスリーを沈め、キャブスの1点リードで第3Qを終える。
最後のピリオドは、スパーズが完全に主導権を握る展開となった。第4Q最初の6分間で、キャブスのフィールドゴール成功をわずか1本に抑える鉄壁のディフェンスを披露し、15-4のランで点差をこの日最大の10点に拡大。それでもキャブスは最後まで食い下がり、残り時間1分で5点差まで詰め寄ったが、スパーズはダンカンのバンクショットとジノビリのレイアップで応戦し、2ゴール差のリードを維持したまま逃げ切った。
▼スパーズの後半ショットチャート
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
CLE | 32 | 18 | 23 | 22 | 95 |
SAS | 20 | 24 | 28 | 27 | 99 |
スパーズは、レナードが20得点、10リバウンド、5アシスト、2ブロックをマーク。前半はシューティングに苦しんだものの、パスやレブロンのガード、ヘルプディフェンスなどオールラウンドに活躍し、特にキャブスのビッグに囲まれながらボールを強引に掴み取るリバウンドが光った。
▼レナードvsレブロン
他には、パーカーがゲームハイの24得点、ウェストが18分の出場で13得点、ジノビリが10得点をそれぞれ記録。オルドリッジは6得点とスコアこそ伸びなかったがディフェンス面で貢献し、スパーズの4点リードで迎えた残り時間10秒には、パーカーのフリースローミスからオフェンスリバウンドを奪い勝利を確実にするファインプレーをみせた。
▼ダンカンとオルドリッジのハイロー
この日のスパーズは、合計11選手が出場し、全員が得点を挙げている。
敗れたキャブスは、レブロンがチーム最多の22得点、5アシストを記録。J.R.スミスが17得点、カイリー・アービングが16得点をマークした他、オルドリッジに対して見事なディフェンスを披露したトリスタン・トンプソンは18得点、14リバウンドのダブルダブルを獲得した。一方で10得点/12リバウンドを記録したケビン・ラブは、ペリメーターからローポストまで守備の脆さが目立っていた印象だ。
スパーズとキャブスは、現地1月30日にクリーブランドで再び対戦する。
ボックススコア:「NBA」