スパーズがウォリアーズを79点に抑えて勝利、今季ホーム無敗を維持
シーズン終盤での両チームの合計勝率が過去最高(88.2%)の対戦となった現地19日のゴールデンステイト・ウォリアーズ対サンアントニオ・スパーズは、ウォリアーズの得点を球団シーズンワーストの79点に抑えたスパーズが8点差で勝利。1995-96シカゴ・ブルズと並んで歴代2位となるホーム44連勝を達成した。
▼今季ホーム35勝0敗!
ディフェンスvs.ディフェンス
この日のスパーズは、ウォリアーズのスクリーンプレーに対してスイッチを繰り返し、ステファン・カリーのアウトサイドショットを何よりも最優先で潰す戦略を展開。トニー・パーカーやダニー・グリーンらがゲームを通して激しいボールプレッシャーをかけると同時に、ビッグマンも外まで飛び出してスリーポイントラインを守り、スプラッシュブラザーズの3P成功率を10.5%(19本中2本)に抑えることに成功する。
一方のウォリアーズも、スパーズに合計17ターンオーバーを出させる見事な守備を披露。ハイペースだった1月の対戦とは違い、プレーオフのようなディフェンス対ディフェンスの戦いとなった。
▼スパーズD
▼カリーが3Pをブロックされたのは今季初
センターのアンドリュー・ボガットが欠場したことにより、カリー/トンプソン/ラッシュ/バーンズ/ドレイモンド・グリーンのスモールラインアップで試合に臨んたウォリアーズに対し、グレッグ・ポポビッチHCはティム・ダンカンをベンチ起用。ダンカンがベンチ出場したのは、キャリア1382試合で3度目だ。代わりにスタメン出場したボリス・ディアウは、サイズアドバンテージを利用して序盤からハリソン・バーンズをアタックし、最終的に14得点、8リバウンドで大貢献した。
▼ボリス・ディアウ、ウォリアーズ戦ハイライト
試合は、スパーズが2点ビハインドで迎えた第4Q中盤から18-8でウォリアーズをアウトスコアし、クラッチタイムの主導権を掌握。ラマーカス・オルドリッジやグリーンがステップアップしてリードを獲得すると、スリーで食い下がろうとするウォリアーズをラスト2分間で無得点に抑え、今季ホームの成績を35勝0敗に更新した。
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | ||
GSW | 18 | 19 | 28 | 14 | 79 |
SAS | 17 | 26 | 22 | 22 | 87 |
これでウォリアーズまで3ゲーム差に迫ったスパーズ(59勝10敗)は、オルドリッジが26得点、13リバウンドのダブルダブルを記録。前回の対戦ではわずか5得点/3リバウンドに終わったが、この日はローポストでのパワープレーやリバウンドでインサイドを圧倒し、見事に名誉挽回を果たした。
▼オルドリッジ
「前の試合では慌ててしまった。ウォリアーズのスモールボールにあわせて、ハイペースでプレーしてしまったよ。だけど今日の試合では、マイペースに自分のプレーができていたと思う」
– ラマーカス・オルドリッジ
他には、カワイ・レナードが18得点、14リバウンド、4アシストでオールラウンドに活躍。グリーンが10得点、マヌ・ジノビリが9得点をそれぞれマークしている。
ダンカンの出場時間がわずか8分だったものの、スパーズはポストアップを多用しながらペースをコントロールし、得意のスローでロースコアな展開に持ち込むことに成功。さらにサイズを活かして合計14本のオフェンスリバウンドをもぎ取り、24点のセカンドチャンスポイントをあげた。
一方で62勝7敗となったウォリアーズは、クレイ・トンプソンがFG成功率35%でチームハイの15得点、カリーがFG成功率22%(スリー12本中1本)の14得点、6アシストを記録。ここ9日間で6試合目、かつアウェイでのバック・トゥ・バック2試合目というタフスケジュールに加え、ボガット、アンドレ・イグダーラが欠場という不利な状況の中、シューティング不調に苦しみながらも最後まで僅差で善戦した。
▼カリーは3P成功連続試合記録を更新
ウォリアーズが同点もしくはリードで第4Qを迎えた試合で敗北したのは、この日のスパーズ戦が今季初(54勝1敗)。これでAT&Aセンターでのレギュラーシーズンゲーム33連敗となった。
ボックススコア:「NBA」