チームUSA新メンバーのケルドン・ジョンソンがスペインとの親善試合で大活躍
エキシビジョンマッチ2連敗に始まり、コロナの安全衛生プロトコルでスタメンのブラッドリー・ビールがロスターを離脱。波乱のスタートとなった東京オリンピックのアメリカ代表チームだが、最後に強豪から白星を奪って事前合宿を締め括った。
現地18日、ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツ・センターでFIBAランキング1位のアメリカと2位のスペインがエキシビジョンゲームを対戦。83-76でアメリカがスペインを下した。
“マスタング”
オリンピック前最後の親善試合で注目を集めたのは、ビールの代替選手として代表ロスター入りしたサンアントニオ・スパーズのケルドン・ジョンソン。アメリカの2点ビハインドで迎えた第3Qにピリオド10得点をあげてチームを盛り上げ、最終的に17分の出場で15得点を記録している。
▼攻守で大奮闘
試合後、アメリカ代表のグレッグ・ポポビッチHCは「ケルドンは本当に素晴らしいバスケットボールをプレイした。ショットもカットもしっかりと決めた。今夜の彼はとても良かったよ」と教え子のパフォーマンスを絶賛。
ジョンソンはスター軍団の中に居場所を見つけられたことについて、「ただフロアに立って自分のプレイをするのみ。自分の能力を信じ、一生懸命に仕事をした。チームメイトたちも僕を信用して、良いプレイができるように導いてくれた」とコメントしている。
現在21歳のジョンソンは、NBA2年目を終えたばかりの将来有望な若手ウィング。スパーズがカワイ・レナードのトレードでラプターズから獲得したドラフト指名権(2019年1全体28位)を使って手に入れた選手だ。
昨季のジョンソンは、レギュラーシーズン69試合の出場で12.8得点、6.0リバウンド、1.3アシストを平均。常にアクセル全開のアグレッシブなプレイスタイルで、スパーズの先発フォワードのポジションを勝ち取った。
ジョンソンはチームUSAに正式に参加できたことについて、「選手として学び、成長するためにここにいる。偉大な選手たちが何人もいて、彼らから学ぶべきことがたくさんある。僕は分からないことがあった時に、質問することを恐れない。とにかく成長したい」とコメント。このハングリーさが頼もしい。
「安売りしすぎた」などと批判されることもあるカワイ・レナードのトレードだが、ジョンソンの成長ぶりを見ると、それほど悪いトレードではなかったと思えるようになってきた。オリンピックの経験を経て、ジョンソンが今後どんな風に成長するのか楽しみ。
この日のチームUSAはジョンソンの他、デイミアン・リラードがチームハイ19得点、ケビン・デュラントが14得点をマーク。終盤にはデイム→KD→ザック・ラビーンのコネクションが炸裂した。
一方で敗れたスペイン代表は、リッキー・ルビオがゲーム最多の23得点、マーク・ガソルが10得点を記録。今年7月で41歳になったパウ・ガソルは、ベンチから17分の出場で8得点、5リバウンドをマークした。
▼ルビオとマークのギブ&ゴー
▼パウ😭
アメリカは7月25日に行われるオリンピック初戦でフランス代表と対戦。スペインは26日に日本と対戦する。
ボックススコア:「FIBA」