スパーズが『デイム・タイム』を耐え抜き開幕3連勝
サンアントニオ・スパーズは現地28日、本拠地AT&Tセンターでポートランド・トレイルブレイザーズと対戦。ブレイザーズの終盤の猛攻をギリギリのところで凌ぎ切り、シーズン無敗の維持に成功した。
立ち上がりがいつも以上に酷く、開始わずか6分で19点ビハインドに陥ったこの日のスパーズは、第2Q序盤あたりから徐々に立て直すと、後半からは一気に猛反撃を仕掛けて逆転。第4Q残り6分を切ったところでリードを19点に広げ、その時点で勝利はほぼ確実。そろそろラインアップ総入れ替えで若手に経験を積ませる時間帯に突入するはずだったが、そこから『デイム・タイム(リラード・タイム)』が幕を開けた。
この試合でのリラードは、最初の3ピリオドを終えた時点でFG16本中3本成功の10得点と精彩を欠いていたが、第4Q終盤にフリースローを沈めたのをきっかけに覚醒。残り時間3分50秒から18連続得点をあげる怒涛の単独スコアリングランを展開して、あっという間にスパーズのリードを削る。
▼リラード・タイムは恐ろしすぎる
スパーズはデリック・ホワイトが果敢にリムを攻めて応戦しようとするが、リラードの勢いは止まらず。残り時間40秒には1ゴール差まで迫られてしまう。
このまま完全にリラードのペースに飲み込まれてしまうと思われたが、幸運にもそこでようやくリラードのボーナスタイムが終了。リラードは同点を狙ったスリーを3本連続で外し、スパーズが間一髪で逃げ切った。
▼最後のポゼッション。絶対入ったと思った
デイム・タイムを耐え抜いたスパーズは、デマー・デローザンが27得点、ホワイトが21得点をマーク。ラマーカス・オルドリッジはオフェンスのリズムを掴めなかったものの、守備面で活躍して5ブロックを獲得した。
一方で敗れたブレイザーズは、リラードが28得点/7アシスト、CJ・マッカラムが27得点/5アシストを記録している。
なおスパーズのグレッグ・ポポビッチHCは、終盤にリラードがゾーン状態に入っても、チームのベストディフェンダーであるデジャンテ・マレーをフロアに戻さなかった。
試合後、ポポビッチHCは記者からの「マレーを投入すべきか迷ったか?」という質問に対して「ノー」と即答。「1試合の勝敗よりもマレーのコンディション調整が重要」と説明した。
「彼(マレー)は出場時間に制限を設けている。1試合の勝敗に、医師の意見に反して彼をフロアに戻すほどの重要性ははない」
– グレッグ・ポポビッチ
この日のマレーは、22分の出場で7得点、7リバウンド、8アシストをマークした。
ボックススコア:「NBA」