NBAのスリーポイントシュート増加トレンドが止まらない
近年のNBAでは、スリーポイントシュートの本数が毎年増え続けている。2014-15シーズンのリーグ平均3Pアテンプト数は、1993-94シーズンの9.9本から、その倍以上となる22.4本に増加。昨季は、ヒューストン・ロケッツがNBA史上初めて1試合平均30本以上の3PA(32.7本)を記録したチームとなった。
このスリー増加の傾向は、今年のプレシーズンゲームでも大きく表れている。以下、ESPNのマーク・スタイン記者が指摘した、スリーポイントシュートに関する興味深いプレシーズンスタッツ:
- 今季プレシーズンのリーグ平均3PA数(24.9本)は、スリーポイントシュートを多発するチームとして知られた「ラン&ガンと7秒オフェンス」の2004-05フェニックス・サンズ(24.7本)を上回っている
- 今季プレシーズンでは、ロケッツ、76ers、ブレイザーズ、キャブスの4チームが1試合30本以上のスリーを平均。過去に平均3PAが30本を超えたのは2014-15のロケッツのみ
- シカゴ・ブルズが今季プレシーズン8試合中2試合で3Pアテンプト数35本以上を記録。トム・シボドーHC指揮下の5年間445試合(プレーオフ含む)で、3PAが34本を超えた試合は一度もなかった。さっそくホイバーグ効果?
- 今季プレシーズンからパワーフォワードとなったインディアナ・ペイサーズのポール・ジョージだが、スリーを打つ頻度はむしろ増えた。36分あたりの3Pアテンプト数でみると、怪我前の2013-14シーズンが6.2本だったのに対して、今季プレシーズンは8.6本。成功率は36.4%から39%に上がっている
なお昨シーズンは、カンファレンスファイナルに進出した4チームすべてが、3Pアテンプト数でリーグトップ7位以内を記録している。
▼2014-15シーズンの3PAトップ7チーム
チーム | 3PA | |
1 | ロケッツ | 32.7 |
2 | キャブス | 27.5 |
3 | ブレイザーズ | 27.2 |
4 | ウォリアーズ | 27.0 |
5 | クリッパーズ | 26.9 |
6 | シクサーズ | 26.3 |
7 | ホークス | 26.2 |
スリーポイントシュートは、これまでにも増して“勝てるチーム”の条件になりつつある。
Image by nikk_la/Flickr
参考記事:「ESPN」