サンダーがホーネッツを破り3連勝
今季は開幕4連敗と、出だしで大きくつまずいていたサンダーが、ようやく調子を取り戻し始めた。
現地11月1日、サンダーはスペクトラム・センターで行なわれたシャーロット・ホーネッツ戦に111-107で勝利。連勝を3に伸ばし、今季成績を3勝4敗とした。
この日のサンダーは、ラッセル・ウェストブルックが29得点、10アシスト、8リバウンドの活躍でチームを牽引。後半開始5分で最大19点ビハインドを背負う大ピンチに陥ったが、そこから49-27のランで怒涛の猛反撃を展開し、第4Q終盤で逆転に成功すると、4点リードで迎えた残り時間35秒には、ウェストブルックがエグすぎるシャムゴッドからレイアップをねじ込んで勝利を決める。
▼正念場でのスーパープレイに敵地でも歓声
サンダーはウェストブルックの他にも、ベンチが奮闘し、アレックス・アブリネスが5本のスリー成功からキャリアハイ25得点、デニス・シュルーダーが21得点で勝利に貢献。ポール・ジョージはFG20本中4本の11得点とシューティングに苦戦したが、守備では存在感を示し、10リバウンド、4スティール、3ブロックを記録した。
再び接戦を落としたホーネッツは、ケンバ・ウォーカーとマリーク・モンクがそれぞれ21得点、トニー・パーカーが17得点をあげている。
これで勝率5割まであと1勝に迫ったサンダーだが、まだまだアップダウンが激しく(昨季からそうかもしれないが)、本調子には遠い。
今季白星をあげた3試合中2試合は(ホーネッツとクリッパーズ)、どちらも後半の二桁点差からカムバックという危うい形で、もう1勝は各チームがスタッツを稼げるボーナスステージ的な存在となっているサンズからの勝利。ディフェンスは決して悪くないが、ロングレンジショットが壊滅的で、平均スリー成功数(8.1本)でリーグ29位、スリー成功率(26.5%)でリーグ最下位とどん底だ。
今季のサンダーは、昨季以上に深刻なシューター不足に悩まされている。ポール・ジョージはそのうち復調するだろうが、その他だと、まともにスリーを打てている(リーグ平均の成功率)のがアブリネスとパトリック・パターソンのみ。主力の1人であるアンドレ・ロバーソンが復帰しても、守備力は大きく上がるが、シューティング問題は一切解決しない。
サンダーにはウェストブルック、ジョージ、アダムスという強力なビッグスリーがいるものの、残りの先発メンバー2人(ジェラミ・グラントとテレンス・ファーガソン)は3Pラインで放置しても問題ないプレイヤーなので、レギュラーシーズンはまだしも、このラインアップでプレイオフを戦うのはかなり厳しい。ただグラントがせめてコーナースリーだけでも打てるようになれば、それだけでチームのポテンシャルは大きく上がると思う。
ボックススコア:「NBA」