ティム・ダンカンがスパーズのアシスタントコーチに就任!!
サンアントニオ・スパーズは現地7月22日、2016年に現役を引退したレジェンドのティム・ダンカンがチームのアシスタントコーチに就任することを発表した。
今夏のスパーズは、エットレ・メッシーナとイーメイ・ユドーカら優秀なコーチングスタッフが続けて退団。誰がアシスタントコーチの後任を務めるかに注目が集まっていたが、ここでまさかのコーチ・ダンカン誕生だ。スパーズベンチに入るダンカンの姿を再び見れる日が来るなんて、これほど嬉しいサプライズはない。
スパーズは同日、ウィル・ハーディーのアシスタントコーチ就任も発表した。
ハーディーは大学卒業後、2010年にバスケットボール運営部門のインターンとしてスパーズに入団。すぐに頭角を現してビデオ・コーディネーターのアシスタントから主任へと順調に出世し、2016年からはコーチングスタッフに入ってサマーリーグの指揮などを務めた。
引退後のダンカンは、スパーズの練習にちょくちょく顔を出していたものの、2016年12月の永久欠番式を除けば、ほとんど表舞台に姿を見せていない。なのでアシスタントコーチ就任は衝撃的なビッグニュースだが、その発表の仕方がとてもスパーズらしく地味だった。
スパーズはチームの公式ウェブサイトから今回の人事に関するプレスリリースを配信。その見出しには「スパーズがアシスタントコーチの最新情報を発表」とだけ記載され、ダンカンの名前はない。スパーズレジェンドのリーグ復帰という一大イベントなのだから、もっとセンセーショナルなタイトルで大々的に宣伝しても良さそうなものだ。
またプレスリリースの本文も合計115ワードと非常にシンプルで、しかもダンカンよりも先にウィル・ハーディーの名前が記載されている。リリースの最後には、グレッグ・ポポビッチHCのコメントとして次の一文が添えられていた。
「私は19年間にわたりティム・ダンカンのアシスタントとして忠実に仕えた。彼がそのお返しをするのは当然だろう」
– グレッグ・ポポビッチ
さらにマヌ・ジノビリもスパーズの新コーチ陣についてTwitterで言及していたが、あえてダンカンには触れていない。
https://twitter.com/manuginobili/status/1153494233304768514
「素敵なニュースだ!本当によかったね!ウィル・ハーディーがいつかコーチングの表舞台に立つと確信していたよ!」
– マヌ・ジノビリ
来季からのスパーズコーチ陣は、グレッグ・ポポビッチHCをダンカン、ハーディー、ベッキー・ハモンの3人で支えていく形となる。ポポビッチHCの跡継ぎは誰になるだろう?
ダンカンは1997年のNBAデビューから2016年に引退するまでの19シーズンをスパーズ一筋でプレイし、チームを5度の優勝、19年連続プレイオフ進出へと牽引。その間にMVP(2回)、ファイナルMVP(3回)、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、オールスター(15回)、オールNBAチーム(15回)など数えきれないほどの功績をあげ、歴代屈指のビッグマンとしてNBA史に名を刻んだ。
▼芸術的かつ多彩なポストムーブ
ビッグスリーの引退やカワイ・レナードの移籍により、やや方向性を見失っているようにも感じた今のスパーズだが、球団のレジェンドであるダンカンのチーム加入は再建に向けていい刺激になるはず。
参考記事:「Spurs」