「ルカ&ボバン」の親密さに嫉妬しまくるトバイアス・ハリス
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチとボバン・マリヤノヴィッチはとても仲がいい。
2人の仲良しぶりは以前から知られているところだが、約4カ月の自粛期間を経てもその親密さは変わらず、ディズニーワールド入りしてからは2人で行動している様子がよくSNSに上げられている。
例えば、一緒にディズニーチャンネルのイントロを再現してみたり:
またチーム練習では、お互いにダンクをぶち込み合ったり。
ドンチッチがダンクできるように体を持ち上げてあげるマリヤノヴィッチの優しさが素敵だ。
トビー、嫉妬する
そんな微笑ましい「ルカ&ボバン」の関係を面白く思っていない選手が1人いる。フィラデルフィア・76erのトバイアス・ハリスだ。
もともとハリスとマリヤノヴィッチは、「Tobi & Bobi」として知られた仲良しコンビだった。
ハリスとマリヤノヴィッチは、2016-17シーズンにデトロイトで初めてチームメイトとなり、すぐに意気投合した。その後クリッパーズ、そして76ersへとトレード移籍する際も、2人は常にセットだった。その間にトビーとボビーは友情を育み、試合前のルーティンダンスやSNSでのコメディーはNBA名物の一つとなっていた。
2人の仲を引き裂いたのは、2019年のフリーエージェンシー。ハリスが76ersからマックスサラリーでの契約を獲得する一方、マリヤノヴィッチは2年700万ドルのミニマムに近い年俸でマブスへの移籍を選ぶ。
そうして離れ離れになってしまった「Tobi & Bobi」。チームが別々になったからといって、2人が仲違いしたわけではないが、ハリス的にはマリヤノヴィッチが他のプレイヤーと仲良くしている姿が面白くないらしい。
例えば、ドンチッチとマリヤノヴィッチのディズニーイントロが話題になると、ハリスは「僕にぴったりのフレーズを見つけたよ…」と、有名な格言を引用しながら悲壮感漂うツイートを発信:
「今日からは、失ったもののことは忘れようと思う。そして今あるものに感謝しつつ、次に起こることを楽しみにする気持ちを持ちたいと思う」
– トバイアス・ハリス
ボバンとの思い出を心の奥底に沈め、前に進む決意を宣言したハリス。だが人の心というのは、そう簡単に割り切れるものではない。
ディズニーワールドでの某日、ボバンは76ersの宿泊エリアを訪れ、ハリスを遊びに誘い出そうとした。だがハリスは「もう君のことは好きじゃない。お前には新しい友達がいるんだろ!」と、親友を冷たく突き放してしまう。
「もう君のことは好きじゃない」、これはハリスの本心ではなく強がりだろう。その証拠に、後日ルカとボバンが夕暮れのリバーウォークを楽しんでいると、ハリスはその様子を部屋から撮影し、「おい見ろよ。ルカと仲良くしてやがる」と未練ありげに嘆いていた。
その場に居合わせたチームメイトのジョシュ・リチャードソンは、「彼はもうお前のことを忘れたんだよ」と、傷心のハリスに追い打ちをかけている。
さらにハリスは、ルカとボバンの1on1動画にも苦言:
「俺を苦しめるためだけにやってるんだろ」
– トバイアス・ハリス
トビー、ボビーを許す
そんなハリスも、7月15日に28歳の誕生日を迎えた。その日は、ボバンからバースデープレゼントとして「ケイマス・ヴィンヤーズ」の高級ワインが届いたそうだ。
ハリスは親友からのプレゼントを大いに喜び、マリヤノヴィッチに向けたお礼と仲直りのメッセージをインスタグラムストーリーで公開した。
「ボビー、お前はいい奴だな。許してやるよ。でも二度とあんなことはしないでくれ」
– トバイアス・ハリス
ルカとボビーとトビー、3人一緒に仲良くする道があるはずだ。