ルーキーのタウンズがカウント・ワンスローのダンクでテレトヴィッチをポスタライズ
ミネソタ・ティンバーウルブズの超大型新人カール・アンソニー・タウンズが、現地28日に行われたフェニックス・サンズ戦で、その輝かしいルーキーシーズンを象徴するかのようなスーパープレーを披露して会場を沸かせた。
第1Q終盤、エルボーでパスを受けたタウンズは、フェイクからドリブルでジョン・ルーアーをきれいに抜き去り、リストリクティッド・エリアの外から勢いよくジャンプ。ブロックしようと跳んだミーザ・テレトヴィッチの上から、カウント・ワンスローの豪快なワンハンドダンクを叩きこんだ。
▼タウンズ、サンズ戦ハイライト
タウンズはこの試合で27得点、10リバウンド、5アシストのダブルダブルを記録。他にアンドリュー・ウィギンスが32得点、リッキー・ルビオが17得点/11アシストを獲得し、ウルブズは121-116で今季25勝目(49敗)を手にした。敗れたサンズ(20勝54敗)は、ブランドン・ナイトとルーキーのデビン・ブッカーがそれぞれ30得点をあげている。
▼デビン・ブッカー、30得点
20歳の怪物ルーキー
タウンズはとても20歳のルーキーとは思えないような素晴らしいシーズンを送っている。今季74試合での平均スタッツは、18.3得点、10.3リバウンド、FG成功率54.8%、FT成功率82.5%。Basketball Referenceのデータによると、得点/リバウンドでのダブルダブルを平均したルーキーは、2010-11のブレイク・グリフィン以来初で、過去20シーズンでもわずか6選手しかいない。
▼過去20シーズンのダブルダブル・ルーキー
プレーヤー | PTS | REB | FG% |
K・A・タウンズ (2015-16、20歳) |
18.3 | 10.3 | 54.8% |
ブレイク・グリフィン (2010-11、21歳) |
22.5 | 12.1 | 50.6% |
ドワイト・ハワード (2004-05、19歳) |
12.0 | 10.0 | 52.0% |
エメカ・オカフォー (2004-05、22歳) |
15.1 | 10.9 | 44.7% |
エルトン・ブランド (1999-00、20歳) |
20.1 | 10.0 | 48.2% |
ティム・ダンカン (1997-98、21歳) |
21.1 | 11.9 | 54.9% |
タウンズの凄いところは、他のビッグたちに比べてミドル~ロングレンジショットが大幅に多いにもかかわらず、高いFG成功率を維持できているところだ。フリースローの成功率でも、上記のリストの中で唯一8割を超えている。
▼タウンズ、2015-16ショットチャート
シーズン後半はさらに存在感が増しており、オールスターブレイク後の20試合で21.7得点、10.8リバウンド、2.9アシスト、FG成功率55.8%とスター級の数字を残している。今シーズンで20得点/10リバウンド以上を平均しているのは、アンソニー・デイビスとデマーカス・カズンズのみだ。
タウンズがこれから2~3年でどんな成長を遂げてくれるのか、楽しみで仕方がない。
ボックススコア:「NBA」