トレイ・ヤングがプレイオフ最年少で18アシスト、ホークスが第4戦勝利でシリーズタイに
アトランタ・ホークスが現地14日、本拠地ステートファーム・アリーナで行われたフィラデルフィア・76ersとのイースト準決勝第4戦に103-100で勝利。シリーズを2勝2敗のイーブンに戻した。
この日のホークスは、トレイ・ヤングが25得点、18アシストでチームを牽引。第2Q終盤で最大18点ビハインドに陥ったが、後半を54-38の大差で上回って逆転勝利をものにした。
FG26本中8本成功と、シューティングでやや精彩を欠いていた第4戦でのヤングだが、アシストではプレイオフ自己最多かつ歴代ホークス2位の数字を記録。NBAポストシーズン史上最年少で18アシストをマークした選手となった。
プレイオフの試合で18アシストに届くこと自体がとてもレアであり、過去10年間のポストシーズンではヤングの他、ラジョン・ロンド(3回)、ジェイムス・ハーデン、トニー・パーカーの3選手しか達成していない。
▼クラッチタイムでも神パス
またESPNによると、ホークスの選手がプレイオフの試合で15得点/15アシスト以上をマークしたのは、1988年5月のドック・リバース(16得点、18アシスト)以来初。リバースは76ersの現ヘッドコーチであり、ホークスのプレイオフアシスト記録保持者(22アシスト)でもある。
ホークスはヤングの他、ボグダン・ボグダノビッチが22得点、ジョン・コリンズが14得点/12リバウンドで勝利に貢献。スターター全員が二桁得点をあげた。
エンビードが絶不調
敗れた76ersは、トバイアス・ハリスがチームハイ20得点、ジョエル・エンビードが17得点、21リバウンドをマーク。エンビードはリバウンドでプレイオフ自己最多を記録するも、FG成功率わずか20%(20本中4本)とオフェンスのリズムが悪かった。
特に後半は、12本すべてのフィールドゴールに失敗。明らかに本調子ではなかったが、それでも76ersはエンビードにボールを集めるオフェンス戦略を頑なに続け、第3Q以降のスコアが大失速してしまった。
エンビードは1点ビハインドで迎えた第4Q残り10秒にも、逆転を狙ったレイアップに失敗。
本来のエンビードならダンクを叩き込めるようなプレイだが、よほどヒザの調子が悪いのか?
現在エンビードは、右膝の半月板損傷を抱えながらプレイしている状態。試合後のインタビューでは、「ハーフタイムの前から本調子ではないと感じていた」と自身のコンディションについて明かした。
76ersがこの日の試合を取れなかったのは本当に痛い。シリーズを第5戦で片付けて、カンファレンス決勝に向けてエンビードを休養させるチャンスを棒に振ってしまった。
ホークスと76ersのシリーズ第5戦は、現地16日にフィラデルフィアで行われる。
ボックススコア:「NBA」