アンダーアーマーがデュラントに超大型スポンサー契約を提示
アメリカのスポーツブランド「アンダーアーマー(Under Armour)」が、オクラホマシティー・サンダーのケビン・デュラントに対して2億6500万ドル~2億8500万ドル(約265億~285億円)という超巨額のスポンサー契約をオファーしたと報じられている。デュラントの代理人を務めるRoc Nation Sportsが20日、現在契約中のナイキ(Nike)にその内容を通達した。
報道によると、アンダーアーマーが提示した契約期間は10年で、サラリーの他に、「自社株」や「母親名のコミュニティーセンター建設」といったインセンティブが含まれるという。
ナイキはデュラントに年間2000万ドル(20億円)以上を保証する契約延長を提示していたようだが、アンダーアーマーはそれに大きく上乗せした。ナイキにはアンダーアーマーのオファー金額にマッチして、デュラントを引き留める権利がある。
ついにUAがバッシュに本腰
アンダーアーマーのバスケットボール部門は比較的規模が小さく、バスケットボールシューズブランドとしての認知度もまだまだ低い。今年は30億ドル以上の総収益が予想されているが、バッシュ関連のセールスが占めるのは全体のわずか1%ほどだという。
もしアンダーアーマーがデュラント獲得に成功すれば、同社にとって過去最大規模のスポンサー契約となり、年間マーケティング予算の約10%を一人のアスリートに費やすことになるそうだ。
フォーブス誌によると、昨年のNikeデュラントモデルシューズの総売り上げは、2012年度から約4倍になり、米国内だけで1億7500万ドル(約175億円)にのぼったとか。これなら10年/2億8500万ドルという巨額のオファーにも合点がいく。
ちなみにアンダーアーマーは、昨年9月にウォリアーズのステファン・カリーをナイキから引き抜いている。バッシュブランドの拡大にいよいよ本腰を入れはじめたわけだ。
ただ、仮にナイキがアンダーアーマーのオファーにマッチしない場合も、デュラントが少ない契約料で再契約に応じる可能性は高い。デュラントは中学生時代からずっとNikeを履き続けていたらしく、NBAデビュー直前の2007年にはAdidasの7000万ドルのオファーを蹴って、6000万ドルでナイキと7年間の契約を交わした。
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ソース:「ESPN」