クレイ・トンプソン MAX契約獲得なるか?
現在クレイ・トンプソンは、ゴールデンステイト・ウォリアーズとの間で年間約1500万ドルのMAX契約を取り付けようとしている。今のところウォリアーズは渋っているが、プレシーズンでのトンプソンのパフォーマンスを見る限り、決して高い買い物ではないかもしれない。
トンプソンは現地24日のプレシーズン最終戦で36分出場し、ゲームハイの35得点を記録。ロングレンジからドライブまで、非常に幅広いオフェンス力を見せつけた。
アウトサイドショットとポストアップのイメージが強いトンプソンだが、この試合ではアグレッシブなドライブからの力強いフィニッシュが目立った。昨季までのトンプソンにはあまり見られなかったタイプのプレーだ。オールラウンドな選手として、さらに一皮むけてきたのかもしれない。
昨季のトンプソンは、1試合平均35.5分の出場時間で18.4得点を記録。プレシーズン8試合では平均26.7分の出場で21.7得点と大きく数字を上げている。プレシーズンとレギュラーシーズンのスタッツを比較してもあまり意味はないが、昨季よりもさらにプレーに自信がみなぎっている印象だ。
▼17日ヒート戦、29得点/5アシスト
正直なところ、昨シーズンが終わった直後は、「クレイ・トンプソンにMAX契約は微妙だな」と思っていた。ケビン・ラブとトンプソン/デビッド・リーのトレード話が持ち上がった時も、どうしてウォリアーズが応じなかったのか少し不思議に思ってしまった。
しかし、ワールドカップ、プレシーズンでの活躍ぶりを目の当たりにするにつれて、ウォリアーズは何があってもトンプソンをキープすべきだと考えさせられるようになった。
トンプソンはまぎれもなくリーグトップクラスのシューターだ。しかもオフェンスだけじゃなく、ディフェンスも非常にいい。相手チームの手強いポイントガードを担当して、ステファン・カリーの負担を大きく減らすことができる。
オフェンス力でみれば、現リーグのベストシューティングガードはジェイムス・ハーデンで間違いない。しかしトンプソンは攻守両面を兼ねそろえたリーグのベスト・ツーウェイSGだといえる。パスだけが少し頼りない印象だが、すでにウォリアーズにはカリーやリー、アンドリュー・ボガットをはじめパスが最高にうまい選手が揃っているので、今のところ問題はないだろう。
もしウォリアーズとトンプソンが10月31日のデッドラインまでに契約延長で合意しなかった場合、トンプソンはオフシーズンに制限付きFAとなる。ウォリアーズの立場からすれば、少しも焦る必要はない。来年の夏にどこかのチームがトンプソンにMAX契約をオファーしても、それにマッチすればいいだけだ。
しかし選手にしてみれば、将来を確定させてからシーズンに臨みたいという気持ちもあるだろう。契約更新の年に深刻な怪我をすれば、翌年からの年棒に大きく影響してしまうわけだ。
ウォリアーズはさっさと契約延長して、トンプソンを安心させてやるべき?それとも念のため今シーズン一杯、様子を見るのが得策か?現在の状況についてトンプソンは次のように語っている:
「契約については心配しないようにしている。考えてしまうとゲームに影響するからね。僕はただ試合に出て、やるべきことをやるつもりだ」
Image by nikk_la/Flickr
参考記事:「Yahoo!Sports」