ウィザーズ、セルティックス戦に全身黒の服装でアリーナ入り
現地24日、ワシントン・ウィザーズの選手たち全員が、葬儀をテーマにした上下黒という服装で本拠地ベライゾン・センターに姿を現した。選手の家族やチーム関係者に不幸があったわけではなく、同日に対戦したボストン・セルティックスに向けられたメッセージだ。
最近のウィザーズとセルティックスは、試合をする度に両チームとも熱くなって一悶着起こしている。11月の対戦では、ジョン・ウォールがフレグラントファウル2で退場処分:
さらに2週間前にボストンで行われた試合では、試合後に一触即発の場面があり、後日ジェイ・クラウダーに2万5000ドル、ウォールに1万5000ドルの罰金処分が与えられた。
プレーオフでは、シリーズ王手をかけたチームの選手たちが、「これでお別れ」という意味を込めて、揃って黒の喪服スタイルでスタジアム入りすることがたまに見られるが、レギュラーシーズンの試合でここまで気合を入れるのはとても珍しい。今回は因縁のセルティックスをホームで迎え撃つにあたって、ブラッドリー・ビールが全身黒のドレスコードを提案したようだ。
▼ジェイソン・スミス
▼オット・ポーター
▼ウォール&モリス
▼ケリー・ウーブレ
▼マーチン・ゴータット
▼言い出しっぺのビール
この日の対戦は、全身黒に込められた気合がコートにも表れた様子で、ウィザーズが1度もセルティックスにリードを譲ることなく、最終的に123-108で快勝。ビールが31得点、ウォールが27得点/7アシスト/7リバウンド、マーキーフ・モリスが19得点/11リバウンドでチームを牽引した。
「単純に楽しみたかった。ただそれだけさ。そこに個人的な恨みはないよ。もちろんサブリミナルメッセージは込めたけどね。でも結局のところ、ただ楽しいことがしたかったんだ」
– ブラッドリー・ビール
これでウィザーズは、ホームでの連勝記録を14に更新。今季開幕20試合で7勝13敗とスロースタートだったが、そこから25試合で18勝7敗と大きく成績を伸ばし、1月24日の時点では25勝20敗でイースト5位につけている。
▼ウォールvsトーマス
一方で、3連敗となったセルティックスは、アイザイア・トーマスが25得点/13アシスト、アル・ホーフォードが22得点をマーク。ウィザーズからの“メッセージ”について、トーマスは試合後、「そこまでする必要はなかった。そういった類のライバル関係じゃない。笑えたよ。ダラス・マーベリックスがチャンピオンシップ・ランの時に黒を着ていたのを覚えているけど、それはシリーズ最後の試合でだ。僕たちにはまだ38試合も残っている」とコメントした。
もしこの2チームが今季プレーオフで対戦するようなことになれば、最高にヒートアップしたシリーズが楽しめるかもしれない。
ボックススコア:「NBA」