ウルブズがサンダース新HCのデビュー戦に勝利
32歳の若さにして、NBAヘッドコーチとしての初勝利を獲得だ。
ミネソタ・ティンバーウルブズは現地8日、チェサピーク・エナジー・アリーナで行われたロードゲームでオクラホマシティ・サンダーを119-117で撃破。トム・シボドーの後釜としてチームの暫定HCとなったライアン・サンダースの記念すべきコーチングキャリアデビューを勝利で飾った。
この日のウルブズは、アンドリュー・ウィギンスがシーズンハイの40得点、10リバウンドをマークしてチームを牽引。
試合は、第4Q終盤にリードを奪い合うシーソーゲームとなったが、ウルブズの1点ビハインドで迎えた残り時間1分からウィギンスのフリースローと新人ジョシュ・オコギのスリーで5連続得点をあげて2ゴール差をつけ、そのまま逃げ切った。
ここ2シーズンはあまり成長が見られず、3年目からスタッツが落ちているウィギンスだが、オクラホマでのロードゲームにはめっぽう強く、2週間ほど前のOKC戦でもクラッチタイムに決勝レイアップを決めて30得点を獲得。さらに昨季10月の試合では、逆転のブザービーターを沈めている。
終了のブザーが鳴ると、ウルブズの選手たちはライアン・サンダースHCのもとに駆け寄り、満面の笑みで若き指揮官の初勝利を祝福。
▼ロッカールームでもお祭り騒ぎ
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ライアン・サンダースHCは32歳で、ロスターにいるタージ・ギブソンやルオル・デン、アンソニー・トリバーよりも若い。ただ選手たちのリアクションを見ると、年齢やキャリアなど関係なく、すでにチームから大きな信頼を得ているのが伝わってくる。
むしろ選手たちと年齢が近いからこそ、共感できる部分も多く親しみやすいのだろう。試合後、カール・アンソニー・タウンズやギブソンは、「ライアンのために絶対に勝ちたかった」と話した。
なおライアン・サンダースHCによると、この日のウルブズが試合最初のポゼッションで展開したオフェンスは、父親で元ウルブズHCの故フリップ・サンダース氏のお気に入りだった「5-52ツイスト」というセットプレイ。
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連勝を3に伸ばしたウルブズは、現在20勝21敗でウェスト9位タイ。8位のレイカーズからは2ゲーム差となっている。
一方で敗れたサンダーは、ポール・ジョージが27得点をあげた他、ラッセル・ウェストブルックが25得点/16アシスト、スティーブン・アダムスが20得点/12リバウンドと、ビッグスリーが大奮闘。第3Q中盤には、ウィギンスとの接触プレイで肘を顔面に受けたナーレンズ・ノエルが、フロアに転落して失神し、ストレッチャーで運ばれるという恐ろしいアクシデントがあった。
The AthleticのShams Charania記者によると、ノエルは検査で脳震盪と診断されたようだが、顔面骨折といった大怪我は免れたそうだ。
ボックススコア:「NBA」