ブレイザーズがホークスとのOT戦を制し今季ホーム初勝利
ポートランド・トレイルブレイザーズはここからシーズンの流れを変えられるか?
ブレイザーズは現地10日、本拠地モダ・センターで行われたアトランタ・ホークスとの試合に延長戦の末に124-113で勝利。連敗を4で止めると同時に、今季ホームでの初白星をあげた。
後半開始からずっと1~2ゴール差を争う接戦となったこの日の試合は、僅差で迎えた第4Qラスト1分間にクラッチショットを決め合う手に汗握る展開となった。
まず残り時間50秒にCJ・マッカラムがミドルレンジを沈めてブレイザーズの3点リードとなるが、対するホークスは残り28秒にケビン・ハーターがコーナースリーを成功させて同点。
すると今度は、デイミアン・リラードがアイソレーションから見事なユーロステップでレイアップをねじ込み、残り7.6秒でブレイザーズの1点リード。これでようやく決着かと思われたが、ホークスのファイナルポゼッションではハーターが再びステップアップし、試合を延長戦に持ち込むフックショットを決めた。
オーバータイムが始まると試合の流れは一転して、ホームチームのブレイザーズが完全に主導権を掌握する。
ケント・ベイズモアの連続スリーで勢いに乗ると、その後もマッカラムやマリオ・ヘゾニャらが次々とショットに成功。OTを17-6で圧倒した。
ブレイザーズ(4勝6敗)はリラードが30得点、マッカラムが23得点でチームを牽引。ハッサン・ホワイトサイドが21得点、12リバウンドのダブルダブルを記録した他、2年目ガードのアンファニー・サイモンズがベンチから20得点で勝利に大貢献した。
3連敗となったホークス(3勝6敗)は、トレイ・ヤングが35得点/10アシスト/8リバウンド、ジャバリ・パーカーが27得点/11リバウンド/4ブロックをマーク。ヤングはあと一歩でトリプルダブルの数字を残したが、7ターンオーバーに加えてFG30本中9本と苦戦した。
▼リラードvsヤング
先発フロントコート陣(ユスフ・ヌルキッチとザック・コリンズ)の長期離脱やCJ・マッカラムのシューティングスランプなど序盤から不安要素だらけで、なかなかパフォーマンスが安定しない今季のブレイザーズ。この日の勝利は、シーズンの行方を大きく左右する大事な1勝になるかもしれない。
ホーム5戦目にしてようやく初勝利できたのはもちろんだが、開幕3勝7敗を回避できたのも大きい。競争が激しいウェストのプレイオフレースで3勝7敗からのスタートは致命的だ。
過去10シーズンのウェスタンカンファレンスで、シーズン開幕10試合で7敗以上を喫したチームがプレイオフに進出したケースはゼロ。4勝6敗のスタートからなら複数のチームが達成しているが(昨季ジャズや2017-18サンダーなど)、3勝7敗からポストシーズンまで生き残ったチームは過去10年のウェストで1つもない。
ボックススコア:「NBA」