トニー・パーカーのミラクルショットでスパーズがヒートに勝利
カンファレンス決勝をスイープで勝ち上がったスパーズと、第7戦まで戦い抜いたヒートが激突するNBAファイナル。第1戦はトニー・パーカーの大活躍でスパーズが92対88でヒートを破り、シリーズのホームコート・アドバンテージを奪い取った。
ゲームを通して二桁の点差がつかない大接戦となった第1戦。序盤から常にヒートが主導権を握る展開で、点差が広がりそうな場面が何度かあったが、そのたびにスパーズは粘り強く食らいつき、試合は僅差のまま終盤を迎えた。
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そして第4Qの残り7分50秒に、トニー・パーカーのフリースローでついにスパーズが逆転に成功。そこからスパーズは、持ち前のディフェンスと時間を上手く使ったオフェンスを駆使し、残り2分の時点でリードを7点にまで広げる。
最後にヒートが猛反撃を仕掛け、2点差にまで詰め寄るも、残り5秒にパーカーがショットクロックと同時にバンクショットを沈め、ヒートにとどめを刺した。
▼決定打となったパーカーのアクロバティックショット
この日のMVPはなんといってもパーカーだ。21得点、6アシスト、2スティールをマークし、ターンオーバーはゼロ。第4Qだけで10得点をあげる大活躍で、スパーズを勝利に導いた。
他には、ティム・ダンカンが20得点、14リバウンドを獲得。第1Qはファウルトラブルに悩まされやや苦戦気味だったが、第2Qから本来の調子を取り戻し、最終的にダブル・ダブルを記録した。
▼ボンジュール、ムッシュ。メルシー!
一方のヒートは、レブロン・ジェームズが18得点、18リバウンド、10アシストのトリプル・ダブルを獲得。膝の怪我が心配されるドウェイン・ウェイドは、17得点をマークした。この日のヒートは、インサイド・アウトサイドの両方で試合の大半を効果的に攻め続けたが、大詰めのところでレブロンが少しパスに徹しすぎてしまったような印象がある。
ちなみにこの試合でレブロンは、プレイオフ通算得点数で歴代11位のマジック・ジョンソンを追い抜いた。
第2戦は、9日に再びヒートの本拠地で行われる。
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