トレード要求したキングスのドウェイン・デドモンに5万ドルの罰金処分
NBAは現地1月2日、所属チームからのトレードを公に要求したとして、サクラメント・キングスのドウェイン・デドモンに5万ドルの罰金処分を科したことを発表した。
問題となったのは、デドモンが『The Sacramento Bee』紙のインタビューで残したコメント。そこでデドモンは、「トレード放出を希望したい。プレイする機会をもらえていない。僕のタレントをちゃんと評価してくれるチームに移籍したい」と不満を漏らした。
第三者からの情報として「○○がトレードを希望」などとメディアに報じられるのはセーフ。また選手がメディアを通さずに直接チームと交渉するのもセーフだ。だが本人が公の場でトレードを要求する行動は、リーグ労使協定の規約違反でアウトとなる。トレード移籍を希望したのがリーグに知れ渡った時点で、その選手のトレード価値が低下し、所属チームが不利益をこうむる(トレード交渉で足元を見られる)可能性があるからだ。
昨季には、アンソニー・デイビスが代理人を通してペリカンズからのトレード移籍を希望する旨をメディアにリークしたことで、同じく5万ドルの罰金処分を食らっている。
デドモンは昨年オフにキングスと3年/4000万ドルで契約。今シーズン開幕当初は先発センターとしての活躍が期待されていたが、スターターとして出場した4試合ではミスばかりが目立ち、すぐにベンチに降格。12月以降はほとんどフロアに立っていない(過去14試合で合計出場時間がわずか7分)。
現地メディアの報道によると、キングスはデドモンの放出に前向きで、すでにいくつかオファーを受け取っているとのこと。2月6日の今季トレードデッドラインまでにデドモンが他のチームのユニフォームを着る可能性は極めて高いと言える。
参考記事:「NBA」