ディオン・ウェイターズに出場停止処分、シーズン開幕戦欠場へ
マイアミ・ヒートが現地20日、チームに悪影響を及ぼす行動をしたとして、ガードのディオン・ウェイターズに1試合の出場停止処分を科したことを発表した。
これでウェイターズは2019-20シーズンの開幕戦を欠場。ESPNのBobby Marks記者によると、1試合の出場停止でウェイターズの年俸から8万3500ドル(約900万円)が差し引かれるという。
ヒートのパット・ライリー球団社長は声明を出し、今回の処分について「容認できない行為があった」と説明した。
「今週に何度か容認できない出来事があった。さらに18日の試合中に彼はベンチでプロにふさわしくない振る舞いをした。従って、彼に処分を科す必要があると感じた」
– パット・ライリー
「容認できない出来事」や「プロにふさわしくない振る舞い」が何なのか細かい説明はなかったが、現地メディアによると、ウェイターズは今季プレシーズンでのベンチ出場の役割に不満を感じていたらしく、18日のロケッツ戦では試合中にベンチでエリック・スポールストラHCに怒りをぶつけたとされている。
ヒートからの処分が報じられた直後、ウェイターズはインスタグラムのストーリーに「いずれ真実が明らかになるだろう」と投稿。さらに他のユーザーの投稿に「レブロンとウェイド、それにボッシュがいれば俺でも優勝できる」とコメントするなど、スポールストラHC批判とも取れるメッセージを投稿していた。
ここ数年のウェイターズは怪我に苦しみ、昨季は44試合の出場で12.0得点を平均。ウェイターズの契約にはシーズン70試合以上の出場で120万ドルのボーナスが出るインセンティブが盛り込まれているので、今回の出場停止処分は大きな痛手になるかもしれない。
チームのまとめ役であるヒート一筋17年目のユドニス・ハスレムは、今回の件について「もし全員が足並みを揃えられないのであれば、それを修正する必要がある」とコメント。
「我々が過去に優勝できたのは、チーム全員が同じ目標に向けて同じマインドセットを持っていたから。それが我々に要求される精神であり、それを貫き通さなければならない」
– ユドニス・ハスレム
パット・ライリーを球団トップに置くヒートは、ロスターや成績がどうであれ、チームの規律とカルチャーを常に大切にしてきた。例えスーパースターでも決して特別扱いしない。もし今回の処分でウェイターズが考えを改めないなら、ヒートは容赦なく決別を選択するだろう。
参考記事:「SUN SENTINEL」