クレイ・トンプソンがアキレス腱断裂でシーズン全休へ
ゴールデンステイト・ウォリアーズは現地19日、オールスターのクレイ・トンプソンが右足にアキレス腱断裂の重傷を負ったことを発表。来月開幕の2020-21シーズンを全休する見込みだという。
チームによると、トンプソンはドラフトが開催された現地18日、ロサンゼルスでのワークアウト中に右足を負傷。右足にまったく体重を乗せられないほどの痛みがあったらしく、翌朝のMRI検査で右アキレス腱の断裂と診断された。
トンプソンは2019ファイナル中に左膝前十字靭帯の怪我で戦線離脱。昨季は全試合を欠場してリハビリに取り組み、2020-21シーズンでの完全復帰を目指していた。
スプラッシュブラザーズの復活により、来季は優勝候補の一角に返り咲くだろうと見られていたウォリアーズだが、引き続き厳しい戦いを強いられることになる。主力の年齢的に、優勝を狙える時間がそれほど残されていないウォリアーズにとっては、悪夢のような展開だ。
NBA選手がアキレス腱断裂から復帰するのは、通常9カ月~12カ月後。ただ怪我前のコンディションを完全に取り戻すには、18カ月から24カ月ほど必要だと言われている。
しかもトンプソンの場合は、アキレス腱断裂と同じくらいの回復期間を要する膝前十字靭帯断裂を経てからのリハビリ。2年以上実戦から離れることになるので、復帰後のトンプソンがどこまで力を取り戻せるか?
唯一の朗報は、ESPNによると、現在の怪我の断裂具合を見る限りで、トンプソンのアキレス腱は完治する見込みとのこと。
ウォリアーズの黄金期が主力の怪我で終わるというのは、あまりにも悲しすぎる。トンプソンの完全復活を願うばかりだ。
▼またクレイが無双する姿が見たい
なおトンプソンの負傷が最初に伝えられた現地18日、ウォリアーズはドラフト全体2位指名権でセンターのジェイムズ・ワイズマンを獲得している。
トレードで戦力補強
ESPNによると現地19日、ウォリアーズとオクラホマシティ・サンダーの間でトレードが成立。ウォリアーズは2021年ドラフト1巡目指名権を放出する見返りとして、サンダーからフォワードのケリー・ウーブレイJr.を獲得する。
フェニックス・サンズからOKCにトレード移籍したばかりだったウーブレイJr.は、昨季56試合で18.7得点、6.4リバウンド、スリー成功率35.2%を平均と、いずれも自己最多のスタッツを記録。
エネルギッシュなプレイでチームを盛り上げるタイプの選手で、サイズと身体能力もあるので、トンプソン不在で生じるディフェンスの穴をいくつか埋められる(オフボール守備が苦手な一面はあるが…)。
なおウーブレイJr.のサラリー(1440万ドル)は、昨年のアンドレ・イグダーラ放出の際に獲得したトレード・エクセプション(1720万ドル)で吸収できるため、ウォリアーズはサラリー要員の選手をサンダーに送る必要がない。
一方のサンダーは、再びドラフト1巡目指名権をゲット。報道によると、ウォリアーズが譲渡した指名権はトップ20位の保護付きで、もし2022年に持ち越された場合、2巡目指名権2つに変わるとのことだ。
参考記事:「ESPN」