ラリー・バード、ペイサーズの球団社長辞任へ
元セルティックスのレジェンドで現在はインディアナ・ペイサーズのバスケットボール運営部門代表を務めるラリー・バードが、今季限りで社長を辞任する決断をした模様だ。『The Vertical』のAdrian Wojnarowski記者が報じている。
Wojnarowski記者によると、バードは代表の座を退いた後も、コンサルタントとしてチームに携わっていく予定とのこと。球団社長の後任には、GMのケビン・プリッチャードが就任するという。
バードは1997年から2003年までペイサーズのヘッドコーチを務めた後、球団社長のポジションに就任。2012年に一度退任したが、1年後に復帰し現在に至る。在任中にドラフトでポール・ジョージやダニー・グレンジャー、ロイ・ヒバートら優秀な人材を発掘し、チームは2013年と2014年に続けてカンファレンスファイナル進出を果たしている。
ペイサーズにとってオフシーズンと来季の最も大きな課題は、2018年夏にFAとなるポール・ジョージをどうするかだ。もしジョージが2016-17シーズンのオールNBAチームに選出されれば、ペイサーズは今夏に他のチームからのマックスオファーよりも約7000万ドル上乗せとなるスーパーマックスの延長契約を提示できるようになるので、そうなればフランチャイズスターの引き留め交渉で大きなプラスになるだろう。
ただジョージは以前、ペイサーズに残りたいとしながらも、優勝できる可能性があるチームでプレイしたいと語っていた。なので、次の契約先を検討する際に、お金よりもロスターの質を重要視するかもしれない。
また、ジョージが出身地のチームであるロサンゼルス・レイカーズに強く惹かれているという噂もこれまでに何度も出ている。ペイサーズは来季開幕までにジョージから良い返事が聞けない場合、トレード放出も考えなければならない。
新球団社長となるプリッチャードには、就任早々からフランチャイズの将来を左右する大仕事が待っている。
参考記事:「Yahoo Sports」