スティーブ・ナッシュ 2014-15シーズン全休へ
ロサンゼルス・レイカーズは現地23日、ポイントガードのスティーブ・ナッシュが腰の負傷により2014-15シーズンを全休することを正式に発表した。
先週に自宅で荷物を持った際に腰を痛め、その後のプレシーズンゲームを欠場していたナッシュ。レイカーズのメディカルスタッフと話し合った結果、今季は休養とリハビリに専念するのが最善だという結論に達したようだ。
ナッシュはシーズン全休の決断について:
「今シーズンはコートに立つことが最優先事項だったので、それができなくなったのは残念だ。健康状態を維持するため最善を尽くしてきたが、残念ながら最近の負傷により全力でプレーすることが難しくなった。休養期間中はチームをサポートし続けると共に、自身の長期的な健康回復に集中したいと思っている」
2012年にサンズからレイカーズにトレード移籍したナッシュは足や腰などの負傷に苦しめられ続け、2シーズンでの出場はわずか65試合に終わった。レイカーズとの契約は今季で終了となるが、今のところ引退については何も語っていない。
全盛期の頃はNBAのベストポイントガードと呼ばれていたナッシュ。キャリアを通して5度のアシスト王に輝き、2005年と2006年に2年連続でシーズンMVPを受賞した。さらに、リーグ史上わずか6選手しか達成していないシュート成功率「50-40-90」を4シーズンで記録している。
※「50-40-90」=シュート成功率のシーズン平均が「FG50%以上、スリーポイント40%以上、フリースロー90%以上」(それぞれの成功数で300-55-125本以上が条件)。50-40-90クラブと呼ばれており、トップクラスシューターの証でもある。これまでにこの記録を達成した選手は、ラリー・バード、マーク・プライス、レジー・ミラー、スティーブ・ナッシュ、ダーク・ノビツキー、ケビン・デュラントの6人。複数回記録したのはラリー・バード(2回)とスティーブ・ナッシュ(4回)のみだ。
将来の殿堂入りが確実視されているナッシュだが、もし今季限りで引退ということになれば、歴代MVP受賞者で唯一NBAファイナルに出場していない選手となる。
Thumbnail by Keith Allison/Flickr
参考記事:「YAHOO!Sports」