NBAプレーオフ2015 第2ラウンドの組み合わせとスケジュール
8シリーズ中5シリーズが第7戦に突入した昨季に比べて、ちょっと物足りない感があった今年のプレーオフ第1ラウンド。だが第2ラウンドからは競争がさらに激化して、いよいよ試合が楽しくなってくる。
ちなみに今年は、21世紀に入ってから初めてレイカーズ、スパーズ、マブス、サンダー以外のチームがウェスト代表の座を手にすることが確定した。
以下は第2ラウンドのマッチアップとスケジュール。
※メモ: 以下の日程はすべて現地時間
East
ホークス(1)-ウィザーズ(5) | ||
日程 | ホームコート | |
第1戦 | 5/3 | アトランタ |
第2戦 | 5/5 | アトランタ |
第3戦 | 5/9 | ワシントン |
第4戦 | 5/11 | ワシントン |
第5戦※ | 5/13 | アトランタ |
第6戦※ | 5/15 | ワシントン |
第7戦※ | 5/18 | アトランタ |
ホークス
- シーズン成績: 60勝22敗
- 第1ラウンド: 4勝2敗(vs.ネッツ)
- PO得点リーダー: デマーレ・キャロル(17.5得点)
ウィザーズ
- シーズン成績: 46勝36敗
- 第1ラウンド: 4勝0敗(vs.ラプターズ)
- PO得点リーダー: ブラッドリー・ビール(20.8得点)
レギュラーシーズン直接対決
- ホークス3勝 – ウィザーズ1勝
- 合計得点(4試合):ホークス(430点) – ウィザーズ(395点)
8位シードのネッツに予想以上の苦戦を強いられたホークスと、ラプターズ相手にまさかのスイープで勝ち上がったウィザーズ。レギュラーシーズン直接対戦成績をみると圧倒的にホークス有利だが、ウィザーズは第1ラウンドでようやくオフェンスのリズムを掴んできた印象がある。とはいえ、ホークスは極めてディフェンスが優秀なチーム。ゆるゆるのラプターズと同じようにはいかないはず。
ホークスもオールスター以降はやや安定感に欠けているものの、それでも波に乗ればとんでもなく強いので、ウィザーズ相手に4試合を落とすとは思えない。接戦にはなりそうだが、4勝2敗あたりでホークスがWC決勝に進みそう。
キャブス(2)-ブルズ(3) | ||
日程 | ホームコート | |
第1戦 | 5/4 | クリーブランド |
第2戦 | 5/6 | クリーブランド |
第3戦 | 5/8 | シカゴ |
第4戦 | 5/10 | シカゴ |
第5戦※ | 5/12 | クリーブランド |
第6戦※ | 5/14 | シカゴ |
第7戦※ | 5/17 | クリーブランド |
キャブス
- シーズン成績: 53勝29敗
- 第1ラウンド: 4勝0敗(vs.セルティックス)
- PO得点リーダー: レブロン・ジェイムス(27得点)
ブルズ
- シーズン成績: 50勝32敗
- 第1ラウンド: 4勝2敗(vs.バックス)
- PO得点リーダー: ジミー・バトラー(24.8得点)
シーズン直接対決
- キャブス3勝 – ブルズ1勝
- 合計得点(4試合):キャブス(419点) – ブルズ(409点)
ケビン・ラブの戦線離脱により、どんなシリーズになるのかまったくわからなくなった。さらにキャブスは最初のホーム2試合をJ.R.スミス抜きで戦わなければならない。ブルズにとっては、絶対に必要な敵地での1勝を挙げる最大のチャンスだ。
キャブスがどのラインアップでシリーズに臨むのかが大きなカギとなる。モズゴフとトンプソンのビッグマンコンビをスターター起用すれば、ディフェンスやリバウンド面で頼もしい。だがシューターが一人減ることで本来のスペーシングを保てなくなり、最大の武器であるスプレッド・ピック&ロールの威力が薄れてしまう。特にペイントエリアを固めてレーン潰しを得意とするブルズディフェンスが相手ならなおさらだ。
それならレブロンをPFに置くスモール・ラインアップが好ましいが、問題は2試合でスミスがいないこと。代わりにミラー、マリオン、ジョーンズの誰かがステップアップできるかどうか、もしくはアービング/デラベドバの時間を増やすかだが、どちらもあまり理想的なオプションとは言えない。
また、アービングとローズがどのようにマッチアップするのかも見どころだ。
West
ウォリアーズ(1)-グリズリーズ(5) | ||
日程 | ホームコート | |
第1戦 | 5/3 | ゴールデンステイト |
第2戦 | 5/5 | ゴールデンステイト |
第3戦 | 5/9 | メンフィス |
第4戦 | 5/11 | メンフィス |
第5戦※ | 5/13 | ゴールデンステイト |
第6戦※ | 5/15 | メンフィス |
第7戦※ | 5/17 | ゴールデンステイト |
ウォリアーズ
- シーズン成績: 67勝15敗
- 第1ラウンド: 4勝0敗(vs.ペリカンズ)
- PO得点リーダー: ステファン・カリー(33.8得点)
グリズリーズ
- シーズン成績: 55勝27敗
- 第1ラウンド: 4勝1敗(vs.ブレイザーズ)
- PO得点リーダー: マーク・ガソル(20.4得点)
シーズン直接対決
- ウォリアーズ2勝 – グリズリーズ1勝
- 合計得点(3試合):ウォリアーズ(316点) – グリズリーズ(296点)
第1ラウンドで顔面を骨折したマイク・コンリーがいつ戻ってこられるのか。すべてはそこにかかっている。シリーズ序盤に復帰できればグリズリーズにも善戦するチャンスはあるが、もし一週間以上、あるいは全休ということになれば、ウォリアーズのスイープに終わる可能性も十分高い。
どんな結果になるにせよ、ザック・ランドルフとドレイモンド・グリーンの激しいフィジカル&トラッシュトークバトルは楽しみ。
ロケッツ(2)-クリッパーズ(3) | ||
日程 | ホームコート | |
第1戦 | 5/4 | ヒューストン |
第2戦 | 5/6 | ヒューストン |
第3戦 | 5/8 | ロサンゼルス |
第4戦 | 5/10 | ロサンゼルス |
第5戦※ | 5/12 | ヒューストン |
第6戦※ | 5/14 | ロサンゼルス |
第7戦※ | 5/17 | ヒューストン |
ロケッツ
- シーズン成績: 56勝26敗
- 第1ラウンド: 4勝1敗(vs.マブス)
- PO得点リーダー: ジェイムス・ハーデン(28.4得点)
クリッパーズ
- シーズン成績: 56勝26敗
- 第1ラウンド: 4勝3敗(vs.スパーズ)
- PO得点リーダー: ブレイク・グリフィン(24.1得点)
シーズン直接対決
- ロケッツ2勝 – クリッパーズ2勝
- 合計得点(4試合):ロケッツ(390点) – クリッパーズ(415点)
スパーズとのシリーズ第7戦でハムストリングを負傷したクリス・ポールについて、ドック・リバースHCは「第2ラウンド初戦を欠場する可能性がある」との見方を示した。クリッパーズの不安要素はそこだけだ。7試合のシリーズで昨季王者のスパーズを破ったチームがロケッツに負けるわけがない。ハイ・ピック&ロールを軸にしたオフェンスは、あまりにも圧倒的だった。
そう思いたいところだが、今季のロケッツはサプライズだらけだったので、もしかするとこのシリーズでも…。ハーデンをガードできる選手はクリッパーズに存在しないし、ドワイト・ハワードもプレーオフに入ってから昨年同様ギアを上げてきた。
またクリッパーズは、スパーズとの第7戦にわたる死闘で疲労が溜まっているのも事実な上、ロケッツはホームコート・アドバンテージを持っている。でもスパーズを負かしやがったチームには、最低でもカンファレンス・ファイナルまで進んでほしい。
ソース:「ESPN」