ダーク・ノビツキー、復帰戦で17得点の活躍
やはりマブスにはノビツキーが必要だ。
アキレス腱の負傷で過去22試合中20試合を欠場していたダラス・マーベリックスのダーク・ノビツキーが、現地23日のロサンゼルス・クリッパーズ戦でついに戦線復帰。出場時間は前半の14分30秒間に制限されたものの、得意のピック&ポップやローポストでのミスマッチから12本中7本のFGを成功させて17得点を獲得し、チームの勝利に大貢献した。
最後まで僅差を争う接戦となったこの日の試合は、同点で迎えた第4Q残り3.7秒に、ハリソン・バーンズがアイソレーションからジャンプショットに成功。続くクリッパーズのポゼッションで、セス・カリーがオースティン・リバースからボールをスティールして勝利を決めた。マブスはノビツキーの他、バーンズが24得点、ウェズリー・マシューズが16得点をマークしている。
クリス・ポールとブレイク・グリフィンが怪我で欠場したクリッパーズは、ジャマール・クロフォードがゲームハイの26得点、リバースが16得点を記録。主力二人が不在ながらも、後半の大部分でリードを維持して健闘したが、20ターンオーバーとマブスに14オフェンシブリバウンドを与えてしまったことが敗因となった。
▼バーンズの決勝プレー
マブスもようやく軌道に乗り始めた印象だ。開幕15試合は2勝13敗と散々なスタートだったが、その後の15試合では7勝8敗とだいぶ持ち直している。
シーズン序盤は、ハリソン・バーンズのアイソレーションに頼りきりで、80点をスコアするのも一苦労という状態が続いていたが、デロン・ウィリアムズやデビン・ハリス、J.J.バレアらガード陣がラインアップに揃ってからは、ピック&ロールでも攻められるようになり、オフェンスが回り始めた。100ポゼッションあたりの得点を見ると、開幕15試合はリーグワーストの95.9点だったが、直近15試合ではリーグ中間レベルの105.5へと大幅に改善している。ここにノビツキーが本格的に復帰できるとなれば心強い。
現在マブスは9勝21敗でウェスト最下位タイだが、8位のキングスとはわずか4ゲーム差。プレーオフ進出の希望はまだまだ失われていない。
チームの将来を考えれば、順位を落としてドラフト上位指名権を獲得するというのも魅力的だが、オーナーのマーク・キューバンは「タンキングはしない」と公言している。何よりも、ノビツキーがいる間に、もう一度プレーオフに出て欲しい。
ボックススコア:「NBA」