カイリー・アービング、2年ぶりに公式戦でダンク
体の調子がすこぶる良かったのか、それとも優勝候補との対戦で気合が入っていたのか?現地21日のブルックリン・ネッツ対ロサンゼルス・クリッパーズ戦では、カイリー・アービングの超レアなプレイを見ることができた。
第3Q序盤、ネッツはジョー・ハリスのロングリバウンドからアービングが真っ先に前を走り、ワンマン速攻で得点。普段のアービングなら手堅くレイアップで済ませる場面だが、ここでは豪快にツーハンドダンクを叩き込んだ。
アービングのダンクは非常に珍しく、公式戦ではネッツ移籍後で初。セルティックスに在籍時していた2019年2月1日のニックス戦以来2年ぶりとなる。
なお同日のネッツ対クリッパーズ戦は、少しモヤモヤが残る形で決着した。
試合は第4Q残り9分を切った時点でネッツの15点リード。窮地に立たされたクリッパーズは、そこから27-12のランで怒涛の猛反撃を仕掛け、残り時間28秒にカワイ・レナードのフリースローで同点に持ち込む。
2for1の優位を奪われたネッツは、アービングが少し攻めを焦ってしまい、残り11秒でスリーに失敗するが、デアンドレ・ジョーダンの奇跡的なプットバックにより、再び2点リードを奪取。
対するクリッパーズは続くポゼッションで、レナードがパワープレイで同点のレイアップを決めたかに見えたが、そこで審判の笛が鳴り、残り8秒2点ビハインドで痛恨のオフェンスファウルを取られてしまった。
ファウルをコールしたベースラインの審判的には、レナードがハーデンを腕で突き飛ばしたように見えたのだろう。スローで見ればフロップとしか思えないが、リアルタイムでこれを判定するのは極めて難しい。
コーチ・チャレンジを行使できていれば、もしかすると判定が覆っていたかもしれないが、残念ながらクリッパーズはすでにチャレンジを消費してしまった後だった。
112-108で勝利したネッツ(20勝12敗)は、ハーデンが37得点/11リバウンド、アービングが28得点/8アシストでチームを勝利に牽引。クリッパーズやレイカーズ、サンズらウェスト強豪チームを含む、西海岸5連続ロードゲームという凶悪なスケジュールを5勝0敗の無傷で乗り切り、イースト首位の76ersまで0.5ゲーム差に詰め寄っている。
ほぼ完全体なクリッパーズ相手に、ケビン・デュラント抜きで互角以上に渡り合えたのは大きな収穫だろう。
一方で敗れたクリッパーズ(22勝10敗)は、ポール・ジョージが34得点、レナードが29得点/13リバウンドで奮闘。ジョージはまだ出場時間制限中だったため、終盤はサイドラインで試合を見守ることを余儀なくされた。
ボックススコア:「NBA」