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タイソン・チャンドラー カリー
2020 5 8

【ハイライト】タイソン・チャンドラーがカリーのシューズトスを阻止、2014年12月

ステフィン・カリー, タイソン・チャンドラー 0

2014年12月13日に行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対ダラス・マーベリックス戦からのハイライトプレイ。全盛期にはリーグ屈指のリムプロテクターとして活躍したセンターのタイソン・チャンドラーが、ステフィン・カリーに対して鉄壁の守備を仕掛ける。

第3Q中盤、ウォリアーズのポゼッションでマリース・スペイツの靴が脱げるアクシデントが発生。スペイツが靴を履き直す暇がないままプレイは1周し、そこでカリーがシューズを拾い上げてスペイツに渡そうとするが、チャンドラーが絶妙なブロックでそれを阻止した。

チャンドラーがカリーのシューズトスをディナイすると、マブス本拠地のアメリカン・エアラインズ・センターからは、まるでモンスターブロックを決めたかのような大歓声。この年のチャンドラーは75試合のスタメン出場で10.3得点、11.5リバウンドのダブルダブルを平均し、守備面でも活躍した(2012年のDPOY)。

2014マブス

2014-15シーズン序盤のマブスはオフェンスが最高に美しかった。

チャンドラーとダーク・ノビツキーのスクリーンプレイ、そしてモンタ・エリスのペネトレーションを軸に、スプレッド・ピック&ロールと巧みなボールムーブメントから破壊力抜群のオフェンスを展開して対戦相手を圧倒。シーズン開幕27試合では、リーグ首位となる114.4点のオフェンシブ・レーティング(100ポゼッションあたりの得点)を記録している。これは、当時よりオフェンスがさらに進化した2019-20シーズンNBAでもリーグ2位となる数字であり、73勝を達成した2015-16のウォリアーズ(113.5点)を上回る数字だ。

▼美しいボールムーブメント

リーグ最高峰のオフェンスを誇っていた2014年のマブスだったが、12月18日に成立した大型トレードで、ラジョン・ロンドをセルティックスから獲得する代わりに、ジャミアー・ネルソン、ジェイ・クロウダーを放出。そこからチームのケミストリーが狂ってしまい、トレード後の55試合ではオフェンシブ・レーティングがリーグ13位の105.2点にまで下落している。

得点力の減退に比例して、マブスの勝率もトレード前の19勝8敗から、トレード後は31勝24敗と失速。最終的に7位シードでのポストシーズン進出となり、第1ラウンドでヒューストン・ロケッツに1勝4敗で敗退した。

ただロンドのトレードで“オマケ”だったドワイト・パウエルが、今ではルカ・ドンチッチのピック&ロール・パートナーとして活躍するキープレイヤーとなったので、振り返ってみれば当時のトレードが失策だったとは一概に言えない(今のマブスでジェイ・クロウダーは重宝されただろうけど…)。

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