ブログ カワイ・レナード ポール・ジョージ

Published on 7月 7th, 2019 | by Tunaパスタ

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カワイ・レナードとポール・ジョージがLAクリッパーズへ

レイカーズのレブロン・ジェイムスとアンソニー・デイビス、ネッツのケビン・デュラントとカイリー・アービングに続き、また新たな“スーパーデュオ”が誕生する。来季以降のNBAはどの球団が覇権を握ることになるのか全く予想できない。

ESPNによると現地7月6日、2019ファイナルMVPのカワイ・レナードがトロント・ラプターズからロサンゼルス・クリッパーズへと活躍の場を移す決断をした模様。さらにクリッパーズは同日、オクラホマシティ・サンダーとの電撃トレードでポール・ジョージを獲得した。

レナードの新契約内容は4年/1億4200万ドル。ラプターズ残留を選んだ場合は最大で5年/1億9000万ドルのマックス契約を得られていたが、レナードは金銭よりも生まれ故郷でプレイすることを選んだ。ファイナルMVPを受賞した選手が、その年に違うチームに移籍したのはNBA史上初となる。

クリッパーズは昨年からレナード争奪戦の有力候補と見られていたので、レナードの移籍はそれほどサプライズではないが、ポール・ジョージの加入はまさに寝耳に水。NBA選手たちもTwitterで驚きの声をあげている。

▼ドノバン・ミッチェル

▼ザック・ラビーン

https://twitter.com/ZachLaVine/status/1147388688311058432

▼ケビン・ラブ

「一体何が起きたんだ??」

Adrian Wojnarowski記者によれば、レナードは以前からジョージと共にプレイする道を模索していたらしく、今週半ばにもLAで直接会って話したとのこと。その後ジョージはサンダーのサム・プレスティGMにトレードを要求したとされている。その時点ではレナードはまだ決断を迷っていたそうだが、クリッパーズがジョージ獲得に迅速に動いたことが移籍の決め手になったという。

これでスーパースター2人が生まれ故郷のLAでコンビ結成となったわけだが、それを実現させるためにクリッパーズは多くのアセットを手放すこととなった。

報道によると、クリッパーズはポール・ジョージと交換で以下の選手/指名権を放出:

  • 2022年、2024年、2026年のドラフト1巡目指名権
  • ヒートの2021年と2023年ドラフト1巡目指名権(23年はトップ14保護付き)
  • 2023年と2025年の1巡目指名権スワップ
  • ダニーロ・ガリナリ
  • シェイ・ギルジアス・アレクサンダー

自軍の保護条件なし1巡目指名権3つに、ヒート経由の1巡目指名権2つ、1巡目指名スワップ権利2つ。さらにチーム主力のガリナリと昨季に高いポテンシャルを見せたギルジアス・アレクサンダーをトレード。衝撃的過ぎる。2013年のネッツや今夏のレイカーズ(アンソニー・デイビス)が遂行したトレードを上回る大放出ぶりだ。

1人の選手のためにここまで将来のアセットを手放したケースは記憶にない。かなりリスクの高い決断で、正直なところやりすぎな気さえする。

ただポール・ジョージの加入がなければ、恐らくレナードはクリッパーズを選ばなかっただろう。レナードとジョージの2人を同時に獲得するために必要な対価だったと考えれば、それほど高くないと言えるかもしれない。

一夜にして優勝候補に

クリス・ポールの退団から2年、クリッパーズはポテンシャルの面で“ロブ・シティ”を上回るチームを手に入れた。来季は念願のウェスト決勝進出どころか、優勝候補の筆頭チームの一つになるだろう。クリッパーズは1970年の球団設立からプレイオフ第2ラウンドを突破したことがまだ1度もない。

フランチャイズの顔となるレナードは、昨季ラプターズでコンディション調整を優先させながら60試合に出場し26.6得点、7.3リバウンド、3.3アシストを平均。万全の状態で迎えたプレイオフでは平均30.5得点、9.1リバウンドを記録してラプターズを初優勝に導いた。

一方でレナードの相棒となるジョージは、サンダーでの昨シーズン77試合で自己最多となる28.0得点、8.1リバウンド、4.1アシスト、2.2スティール(リーグ最多)を平均。プレイオフでは肩の怪我をおしてプレイするも、デイミアン・リラードのブザービーターにより第1ラウンド敗退という残念な形に終わったが、MVPとDPOYでファイナリストに選ばれるなどキャリアベストなシーズンを送った。

▼PG13の2018-19ハイライト

レナードとジョージはパートナーとして相性抜群だろう。

どちらも30点ゲームを連発できる超強力なスコアラーで、アイソレーションでの得点力が高く、スリーポイントショットも得意。オンボールでオフェンスを指揮するハンドリングとパスセンスを持っており、オフボールでもカットやスポットアップで活躍できるチームプレイヤー。昔のレナードはパスがあまり得意ではなかったが、昨季はプレイメイカーとしても成長した姿を見せた。

そして何より、2人ともDPOYレベルのリーグ屈指のウィングディフェンダーだ。同都市のライバルとなるレブロン・ジェイムスをはじめ相手チームのエースウィングにしてみれば、対戦する度に常にレナードとジョージのどちらかにガードされることになるなんて悪夢以外の何者でもない。

スタイル的には、ジョーダン&ピッペンに最も近いデュオになると思う。

今夏のクリッパーズは他に、パトリック・べバリー、ロドニー・マグルーダーの2選手と再契約。トレードでフォワードのモーリス・ハークレスを獲得した。

また昨季ロスターからは、2年連続シックスマン賞のルー・ウィリアムズと同賞のファイナリストだったモントレズ・ハレル、トバイアス・ハリスのトレードでチームに加入したランドリー・シャメットらが残留。センターのイビツァ・ズーバッチは現在制限付きFAとなっている。

KDとカイリーを獲得したブルックリン・ネッツと同様、クリッパーズはプレイオフ進出を果たしたチームのコアを崩壊させることなく、スーパースター2人を呼び込むのに成功した。

今回の一件で何が恐ろしいかって、ポール・ジョージがトレードを要求するというビッグイベントがあったにもかかわらず、事前に情報が一切リークしなかったところだろう。

サンダーのこれから

オクラホマシティ・サンダーはここからどんな進路を取るだろのだろう?ラッセル・ウェストブルックを中心に現状維持に努めるか、それとも1からの再建に突入するか?

ポール・ジョージのトレードは本当にサプライズだった。ジョージは昨年オフにサンダーと4年のマックスで再契約を結んだばかり。しかも他のチームとミーティングすることなく、FA解禁と同時に残留を発表していたので、よほどOKCが気に入ったのだろうと思っていた。レナードの誘いがそれほど魅力的だったのか、あるいは昨季1年をプレイして現チームで優勝は難しいと感じたのか。

球団側としても、チームのポテンシャルに限界を感じていたのかもしれない。

2016年オフでケビン・デュラントに代わるウェストブルックのパートナーを手に入れるも、サポーティングキャストを充実させることができず、そこから2年連続でプレイオフ第1ラウンド敗退。しかも主力3選手のサラリーだけでキャップスペースが埋まり、2021年までFAによる戦力補強がほぼ不可能な状態に陥っていた。

ジョージの契約は実質2年残っていたので(3年目の2021-22はオプション)、サンダーとしてはアンドレ・ロバーソンの復帰を待って、もう一度同じ面子で優勝を狙う選択肢もあった。ただレナードの移籍と重なるこのタイミングを逃せば、いくらジョージが優れたスター選手とはいえ、ドラフト1巡目指名権5つとスワップ権利2つという破格のリターンを得られることは絶対になかっただろう。なので今回のジョージ放出は英断だったと言えるかもしれない。

クリッパーズとのトレードにより、サンダーは来季サラリーから約600万ドルを削減した。それでもラグジュアリータックスラインを超過している。ガリナリとギルジアス・アレクサンダーの加入でプレイオフ進出には十分な戦力だと思うが、優勝を狙うのは難しいだろう。そんなチームにオーナー陣が巨額のタックスを払うつもりがあるかどうか。

ここからサンダーがタックス回避のためにサラリーダンプに動く可能性は大。最初に思い当たるのはデニス・シュルーダーだ。もし完全な再建を目指すなら、ウェストブルックの放出を検討しても不思議ではない。

参考記事:「ESPN

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