2021-22シーズン最終日に5選手が40得点ゲーム、ジェイレン・グリーンは今季新人最多の41得点
2021-22シーズンの最終日となった現地4月10日のNBA。合計15試合が行われ、その中で5選手が40得点超えを達成するハイスコアゲームが連発した。
この日のシーズン最終戦で40点ゲームを決めたのは、オビ・トッピン、クレイ・トンプソン、ビクター・オラディポ、ジェイレン・グリーン、マリーク・モンクというちょっと意外な面子だ。
グリーンが今季新人最多
2021年ドラフト2位指名の新人ジェイレン・グリーンは、10日のアトランタ・ホークス戦でキャリアハイ41得点をマーク。今季ルーキーでリーグ最多得点を記録した。
シーズン前半はNBAの壁にぶち当たって苦戦していたドラ2のグリーンだが、シーズン後半戦では大幅にパフォーマンスが改善。特にオールスターブレイク後の24試合では、弱冠20歳の新人ながらFG成功率47.8%から22.1得点を平均と、オールスター級の数字を記録している。
クレイ・トンプソン
ゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンがニューオリンズ・ペリカンズ相手に14本中7本のスリー成功から41得点をマーク。シーズンハイ得点でステフィン・カリー不在のチームを勝利に導き、ウォリアーズの3位シードを確定させた。
今季1月に941日ぶりとなる公式戦復帰を果たしたトンプソン。2年半以上のブランクにより、復帰からしばらくはパフォーマンスが安定しなかったが、シーズン終盤までには以前の調子をかなり取り戻せていた様子。そして4月には出場した3試合すべてで30得点以上を記録と、プレイオフに向けてコンディションを万全に整えることに成功した。
4年半ぶり
ヒートvsマジックのフロリダ州対決では、3月上旬にシーズンデビューを飾ったばかりのビクター・オラディポが40得点をマーク。試合には敗れたものの、ここ数年間で自身最高のスコアリングパフォーマンスを披露し、レギュラーシーズンを終えた。
オラディポが最後に40点ゲームを達成したのは、ペイサーズ移籍1年目でオールNBAチーム級の選手へと大ブレイクした2017-18シーズンの12月。リーグを代表するスターの仲間入りを果たした当時のオラディポだったが、その翌年から怪我に悩まされ続けてキャリアが大失速してしまった。
オビ・トッピン
またニューヨーク・ニックス対トロント・ラプターズの試合では、2020年ドラフト8位指名のオビ・トッピンがキャリアハイの42得点、10リバウンドのダブルダブルでチームを勝利に牽引。トッピンは2日前のワシントン・ウィザーズ戦で自己ベストを更新(35得点)したばかりだった。
2020年ドラフト組の選手が40得点以上を記録するのは、ウルブズのアンソニー・エドワーズ(5回)とピストンズのサディック・ベイに次いで、トッピンが3人目となる。
今季プロ2年目のトッピンは72試合で9.0得点、3.7リバウンドを平均。プレイタイムは1試合平均17.1分と、ベテランを優先するトム・シボドーHCのラインアップ・ローテーション下であまり活躍の機会を得られなかったが、先発出場した10試合では20.3得点/7.0リバウンド/3.0アシスト/FG成功率57.1%と、スターターとして十分すぎる数字を記録している。
マリーク・モンク
シーズン最終日の時点ですでにレギュラーシーズン敗退が確定していたロサンゼルス・レイカーズでは、ガードのマリーク・モンクが同日のデンバー・ナゲッツ戦でキャリアハイ41得点。“ビッグスリー”不在だったレイカーズを勝利に導いた。
オフシーズンのFAでレイカーズへと新加入した今季のモンクは、スリー成功率39.1%からキャリア最多の13.8得点を平均。ラッセル・ウェストブルックのトレードを含め、オフシーズンでのチーム補強にことごとく失敗したレイカーズのフロントオフィスにとって、モンクをミニマムサラリーで獲得できたことは唯一評価されるべき点だろう。
ただ今オフに無制限FAとなるモンクには、今季の活躍ぶりに見合うだけのオファーがあるはず。2022-23シーズンにレブロン/AD/ウェストブルックの「ビッグスリー」とホートン・タッカーの4選手のサラリー(約1億3900万ドル)だけでキャップスペースを埋め尽くしてしまうレイカーズにとって(ケンドリック・ナンがオプションを行使すれば1億4000万ドル超え)、モンクと再契約を結ぶのは難しい。
現状のままだと、今夏レイカーズがモンクとの再契約でオファーできる上限は、タックスペイヤー用のミッドレベル例外条項(630万ドル)となる。
なお同日のレイカーズでは、新人のオースティン・リーブスが31得点、16リバウンド、10アシストで大活躍。自己最多得点を記録しつつ、キャリア初のトリプルダブルを達成した。
ボックススコア:「NBA」