ブルック・ロペスがリーグ史上初、スリーとブロックでシーズン170本以上
1年契約でミルウォーキー・バックスの一員となった2018-19シーズンのブルック・ロペスが、ビッグマンの進化を象徴するような前例のない新記録を打ち立てた。
今季のロペスは81試合の出場で12.5得点、4.9リバウンド、2.2ブロックを平均し、ストレッチ5&リムプロテクターとしてバックスの60勝到達に大貢献。シーズン合計スリー成功数(187本)とブロック数(179本)で自己最多を記録した。
1シーズンでスリーとブロックがそれぞれ170本を超えた選手は、ロペスがNBA史上初。
これがどれくらい凄いことかと言えば:
- スリー187本: ダーク・ノビツキーが長年保持していた7フッターによる3P年間記録(151本)を大幅に更新
- 179ブロック: ケビン・ガーネットの年間キャリアハイ(178ブロック)よりも上
今季のロペスはFGアテンプトの65%がスリーポイントショット。ヤニス・アデトクンボのペネトレーションを最大限に活かすためのフロアスペーサーとして理想的な役割をこなした。これほどの選手を320万ドルのサラリーでロスターに加えることができたバックスは最高にラッキーだ。
▼シーズン序盤には2試合でスリー14本に成功
もともとロペスはインサイド主体の典型的なスコアリングセンターで、デビューから最初の8シーズンはスリー試投数が合計でわずか31本(3本成功)。だが2016-17シーズンから突然ロングレンジの頻度が30倍になり、今季はついにアテンプト数が500本を超えて、究極のストレッチ・センターへと進化を遂げた。
ロペスの若手時代と今をショットチャートで比較するとすごく面白い。
▼ロペスのスタイル進化(2008~2019)
今季ロサンゼルス・レイカーズの最大の失敗は、FAでロペスと再契約しなかったことかもしれない。しかもFAが始まった当初、ロペス自身はLA残留を望んでいたようで、昨年11月にESPNのポッドキャスト番組に出演した際に、「レイカーズから積極的な勧誘がなくて拍子抜けした」と告白していた。
噂によれば、ルーク・ウォルトンHCをはじめとしたレイカーズのコーチングスタッフは、ロペス(とランドル)との再契約を希望していたらしいが、マジック・ジョンソン球団社長がその要望を聞き入れなかったという。
スタッツ:「NBA」