バックスがレイカーズとの頂上対決に勝利
NBAでは現地19日、シーズン24勝4敗でリーグ首位タイのミルウォーキー・バックスとロサンゼルス・レイカーズがファイサーブ・フォーラムで対戦。昨季MVPのヤニス・アデトクンボがキャリア最多となる5本のスリー成功から34得点、11リバウンド、7アシストで大活躍し、バックスを111-104での勝利に導いた。
今季ファイナルの前哨戦として大注目を集めたこの日の試合は、バックスが前半のレイカーズを46点に抑える好守備で主導権を握り、ハーフタイムで19点リードを奪取。対するレイカーズは後半に入ってからじわじわと追い上げ、第4Q残り2分で7点差の射程圏内まで詰め寄ったが、そこからターンオーバーを連発してしまいバックスに逃げ切られた。
25勝4敗でリーグ単独首位となったバックスはチーム合計で39本中16本のスリーを沈め、さらにベンチ得点では34-4でレイカーズを大きくアウトスコア。アデトクンボの他、ジョージ・ヒルが21得点、クリス・ミドルトンが15得点をマークし、ウェズリー・マシューズは13得点をあげつつレブロン・ジェイムスとのマッチアップで素晴らしい守備を見せた。
一方で、今季初の2連敗を喫したレイカーズ(24勝5敗)は、アンソニー・デイビスが43分の出場で36得点/10リバウンド/5アシスト/3ブロック、ダニー・グリーンがスリー7本成功から21得点で大奮闘。レブロンは21得点、12リバウンド、11アシストとトリプルダブルを記録したが、攻守でやや存在感が薄かった印象で、レブロン基準としてはいいパフォーマンスだったといえないかもしれない。
グリーク・フリーク進化中
今シーズンのアデトクンボは完全にアンストッパブルだ。恐ろしいことに、MVPに輝いた昨季からさらに成長しており、その支配的な存在感は2000年のシャキール・オニールや2013年のレブロン・ジェイムスに匹敵するレベルだと思う。
アデトクンボは今季28試合で31.8得点、12.8リバウンド、5.4アシストを平均。わずか31.3分の平均出場時間でこれだけの数字を記録しており、守備面でもオールディフェンシブ・チームクラスのパフォーマンスを維持している。サイズとパワーで相手を蹴散らすフィジカルモンスターぶりは相変わらずだが、昨季までとの大きな違いは、この日の試合でも見られたように、スリーポイントショットを武器に加えたことだ。
今季のアデトクンボは1試合につき5.2本のスリーを放ち、チーム2番目となる1.8本を沈めている。成功率(33.8%)はリーグ平均以下だが、アデトクンボがこれだけ頻繁にスリーを打ってくるという事実だけで、その影響力は計り知れない。
第4Q序盤、アデトクンボはアンソニー・デイビスの上からプルアップスリーを沈めた後、まるで「俺が新しいキングだ」とでも言わんばかりに王冠をかぶるジェスチャーのセレブレーションをした。それがとても印象的だった。
ボックススコア:「NBA」