ブルズがミロティッチ復帰から5連勝!!
今季開幕23試合で3勝20敗とどん底にいた再建中のシカゴ・ブルズが、先週末から大きく調子を上げている。
ブルズは現地15日、BMOハリス・ブラッドリー・センターで行なわれたロードゲームでミルウォーキー・バックスを撃破。12月8日にフォワードのニコラ・ミロティッチが復帰して以降負けなしで、連勝記録を5に伸ばした。
この日のブルズは立ち上がりが悪く、試合開始わずか4分で10点ビハインドに陥ったが、ボビー・ポーティスとデイビッド・ヌワバがチェックインすると大きく流れが変わり、ピリオド終了までに逆転に成功。ポーティスがキャリアハイの27得点、12リバウンドを記録する大活躍でチームを引っ張ると、2点リードで迎えた第4Q残り3分からはミロティッチがスリーや3点プレイのレイアップなどクラッチショットを連続で沈めて、勝利に大貢献した。
▼ニコラ!
▼ミロティッチ!!
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ブルズはポーティスの他、ミロティッチが22得点、クリス・ダンが17得点/7アシスト、ロビン・ロペスが18得点/6オフェンスリバウンドをマーク。第1Qにチームの起爆剤となったヌワバは13得点、8リバウンド、3スティールを獲得している。
▼ポーティスはキャリアハイダブルダブル
今季最初の23試合ではオフェンスでリーグ最下位、ディフェンスでワースト3位を記録(ここでのオフェンス/ディフェンスは100ポゼッション当たりの得点/失点)していたブルズだが、直近5試合ではオフェンスで13位、ディフェンスでリーグ1位と飛躍(もちろんサンプルサイズが少なく、さらにここ5試合では対戦相手の3P成功率が28.8%とリーグ平均を大きく下回るイレギュラーな数字なので、今の守備効率を維持するのは極めて難しい)。
その間に、顔面骨折から復活したミロティッチが20.0得点/FG成功率53.8%、そしてミロティッチを病院送りにした張本人のポーティスが15.6得点/FG成功率61.5%と、フォワードのワンツー・パンチとしてオフェンスを引っ張っており、この2人がフロアをシェアした時間帯(5試合で54分)は、合計で+34点を記録している。
ミロティッチによれば、2人はオフコートでまだ会話を交わしていないらしいが、「フロア上では会話している。良きコミュニケーションを取ることが必須なので、(試合中は)常に話している」とのこと。ポーティスも「あの件については2人とも気にしていない」としながら、「ニコとプレイできて楽しい。彼は素晴らしい選手で、復帰してからは絶好調だ。彼が活躍できて僕も嬉しい」と前向きなコメントを残した。
「去年も少しだけ一緒にプレイしたが、今のようには上手くやれてなかった。僕たちは2人ともステップアップし、お互いとプレイする方法を学んだ。でもフレッド(ホイバーグHC)のおかげさ。僕とボビーが活躍できる環境を作ってくれたのはフレッドだ」
– ニコラ・ミロティッチ
10日前はリーグ最下位だったブルズだが、今回の5連勝でアトランタ・ホークスを追い抜きイースト14位に浮上(リーグ28位)。1月には前十字靱帯断裂の治療で離脱中のザック・ラビーンが復帰するとみられており、さらなる戦力強化が期待されるが、その一方で来夏ドラフトと今後の再建のこともあるので、あまり勝ちすぎるのも考えものだ(最下位のチームがドラフトロッタリーで大きく有利になるのは来年までで、2019年からはロッタリーの抽選確率が変わる)。
敗れたバックスは、ヤニス・アデトクンボとクリス・ミドルトンがそれぞれ29得点をマーク。現地メディアの報道によると、ラビーンと同じくACL断裂でリハビリ中のジャバリ・パーカーについて、チームは2月中の戦線復帰を計画しているという。
Image by Rachael Niemiec
ボックススコア:「NBA」