NBA30チームのフランチャイズ最多得点記録: ウェスタンカンファレンス
ウェスト15チームの1試合における球団最多得点ランキング(2016年6月時点)。70得点以上の大記録は、すべてウェスタンカンファレンスの球団が保持している。またウェストは、イーストに比べて、長く破られていない記録が多い。
15位:メンフィス・グリズリーズ
・マイク・ミラー – 45得点
オーバータイムに及んだ2007年2月21日のウォリアーズ戦で、当時27歳のマイク・ミラーが球団最多記録となる9本のスリーを沈め、45得点をマークした(ボックススコア)。
グリズリーズは、NBAで50点超えのパフォーマンスを出していない唯一のチームだ。球団設立から21年とまだ若く、特に近年はディフェンス重視のスローペースなスタイルを貫いているので、それも頷ける。
13位タイ:ロサンゼルス・クリッパーズ
・ボブ・マカドゥー/チャールズ・スミス – 52得点
ボブ・マカドゥーが1974年2月22日のセルティックス戦と1976年3月17日のソニックス戦で、チャールズ・スミスが1990年12月1日のナゲッツ戦でそれぞれ52得点を獲得。1990年以降のクリッパーズで、50得点以上を記録した選手はまだいない。
13位タイ:ミネソタ・ティンバーウルブズ
・モー・ウィリアムズ – 52得点
2015年1月13日のホーネッツ戦で52得点、7アシストをマーク(ボックススコア)。ウルブズは、チーム在籍期間がわずか4ヵ月しかなかったモー・ウィリアムズが球団記録保持者だ。
他にウルブズの選手で50点を突破したのは、ケビン・ラブとコーリー・ブリュワーの2人(それぞれ51得点)。球団唯一のMVP受賞者であるケビン・ガーネットのキャリアハイは47得点となっている。
12位:ダラス・マーベリックス
・ダーク・ノビツキー – 53得点
2004年12月2日のロケッツ戦で、53得点、16リバウンド、4ブロックのダブルダブルを獲得(ボックススコア)。この試合では、対戦相手のトレイシー・マグレディも、48得点、9アシスト、9リバウンドの大暴れをみせた(OTでマブスが勝利)。
マブスの選手が50得点以上を獲得したのは球団史上5回で、その3回がノビツキーの記録だ。
11位:ポートランド・トレイルブレイザーズ
・デイモン・スタウダマイアー – 54得点
ブレイザーズは、「マイティ・マウス」と呼ばれたデイモン・スタウダマイアーが、2005年1月14日のホーネッツ戦で54得点をあげ、球団最多記録を樹立(ボックススコア)。ブランドン・ロイとアンドレ・ミラーが52得点でこれに続いている。
最近では、デイミアン・リラードが2016オールスターブレイク明けのウォリアーズ戦で51得点をマークした。
10位:ヒューストン・ロケッツ
・カルヴィン・マーフィー – 57得点
1977-78シーズンは、球団史上ワースト5に入る低迷シーズンを送っていたロケッツ。1978年3月18日のネッツ戦では、カルヴィン・マーフィーが57得点の大奮闘をみせ、チーム新記録を打ち立てるも、106-104の2点差で敗北した(ボックススコア)。
9位:オクラホマシティー・サンダー
・フレッド・ブラウン – 58得点
OKCの最多記録は、スーパーソニックス時代のフレッド・ブラウンが1974年3月23日のウォリアーズ戦でマークした58得点(ボックススコア)。オクラホマシティーに移転してからのベスト記録は、ケビン・デュラントとラッセル・ウェストブルックの54得点となっている。
7位タイ:ニューオリンズ・ペリカンズ
・アンソニー・デイビス – 59得点
2016年2月22日のピストンズ戦で、59得点、20リバウンドを獲得。1試合で50得点/20リバウンド以上のダブルダブルを記録したのは、2001年1月のクリス・ウェバー以来約15年ぶり。1983年以降の33シーズンでは、シャキール・オニールとウェバーに続いて3人目となる。
7位タイ:サクラメント・キングス
・ジャック・トゥィマン – 59得点
キングスの球団記録が樹立されたのはシンシナティ・ロイヤルズ時代で、ジャック・トゥィマンが1960年1月15日のレイカーズ戦で59得点を獲得。1985年にチーム名がキングスに変わって以降は、デマーカス・カズンズが2016年1月25日のホーネッツ戦で記録した56得点が最多となる。
6位:フェニックス・サンズ
・トム・チェンバーズ – 60得点
1990年3月24日のスーパーソニックス戦で、32本中22本のフィールドゴールを成功させ、60得点を記録(ボックススコア)。1989-90シーズンのトム・チェンバーズは、キャリアベストとなる27.2得点を平均して、オールNBAセカンド・チームに選出されている。
5位:ユタ・ジャズ
・ピート・マラビッチ – 68得点
ニューオリンズに本拠地を置いていた1977年2月25日のニックス戦で、ピストル・ピートが68得点を獲得した(ボックススコア)。ユタに移転してからの最多記録は、カール・マローンの61得点(1990年)。
4位:サンアントニオ・スパーズ
・デビッド・ロビンソン – 71得点
提督は70点超えを達成した歴代NBA5選手の1人。1994年4月24日のクリッパーズ戦で、71得点、14リバウンドのダブルダブルを獲得した(ボックススコア)。
なおロビンソンは、この71点ゲームの2ヵ月前に、34得点/10リバウンド/10アシスト/10ブロックを記録し、史上4人目となるクアドルプルダブルを達成している。
3位:デンバー・ナゲッツ
・デビッド・トンプソン – 73得点
1978年4月9日のピストンズ戦。デビッド・トンプソンが28本のFG成功で73得点をあげるも、139-137のハイスコアリングゲームの末、4選手が20得点以上をマークしたピストンズに勝利を奪われた(ボックススコア)。
2位:ロサンゼルス・レイカーズ
・コービー・ブライアント – 81得点
2006年1月22日のラプターズ戦で、46本中28本のFG、13本中7本のスリー、20本中18本のフリースローに成功。コービーの81得点は、モダンNBAにおける最高のスコアリング・パフォーマンスだ。2005-06シーズンのコービーは、1987年のマイケル・ジョーダン以降でリーグ最多となる平均35.4得点を記録している。
▼81得点ショットチャート
レイカーズは他に、エルジン・ベイラーが1960年11月15日のニックス戦で、球団最多2位となる71得点をマークしている。
1位:ゴールデンステイト・ウォリアーズ
・ウィルト・チェンバレン – 100得点
恐らく2度と塗りかえられることのないNBAの最高得点記録。ウィルト・チェンバレンは、1962年3月2日のニックス戦で36本のフィールドゴールと28本のフリースローを決め、史上初の三桁得点に到達した。当時の試合映像が残っていないのが、とても残念だ(100点ゲーム詳細)。
同シーズンのチェンバレンは、シーズン80試合すべてに48分フル出場し、平均50.4得点、25.7リバウンドという桁外れの数字を残している。
またチェンバレンは、100点ゲーム以外にも、70得点以上を5回にわたり達成。76ers時代には球団最多の68得点をあげており、複数のチームにおいてフランチャイズ得点記録を保持する歴代ただ1人の選手となっている。
Image by Keith Allison
ソース:「Basketball Reference」