キャブスがOTを制してイーストセミファイナル先勝
今季ポストシーズ8試合目にして、ようやくキャブスはレブロン・ジェイムス以外の選手が20得点をあげた。
現地5月1日、エアカナダ・センターでトロント・ラプターズ対クリーブランド・キャバリアーズのカンファレンスセミファイナル第1戦が行われ、オーバータイムに及ぶ死闘の末、キャブスが113-112で勝利。敵地でシリーズ先勝をあげ、ホームコートアドバンテージを奪った。
昨季イーストセミファイナルのリマッチとなる今回のシリーズ第1戦では、第1Qを33-19で上回る好スタートを切ったラプターズが試合を通して主導権を握るも、勝負所でオフェンスが大失速。第4Qのラスト4分間でフィールドゴールを1本も決められなかったラプターズに対し、キャブスはレブロンが残り1分30秒から2本のショットを成功させ同点に追いつく。
▼レブロンのフェイダウェイで同点
ラプターズは最後のポゼッションで試合を終わらせようとするが、フレッド・バンブリートがオープンスリーを外すと、さらに4本連続でティップインに失敗し、決着は延長戦に持ち込まれた。
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OTに入ると、カイル・コーバーとJ.R.スミスがそれぞれレブロンのアシストからスリーを沈め、キャブスがこの日最初のリードを奪取。ラプターズはデマー・デローザンとカイル・ラウリーの連続得点で1点差に迫ったが、そこから終了のブザーまで無得点に抑えられ、ホームで惜敗を喫することとなった。
キャブスは、レブロンが26得点、13アシスト、11リバウンドでトリプルダブルを記録した他、スミスが6本中5本のスリー成功から20得点、コーバーが同じく5本のスリーを沈めて19得点をマーク。トリスタン・トンプソンは14得点/12リバウンドで2試合連続のダブルダブルをあげ、勝利に大貢献している。
一方のラプターズは、デローザンが22得点、ラウリーが19得点/10アシストで奮闘。ヨナス・バランチュナスは21得点、21リバウンドでキャリア初の20/20ダブルダブルを達成した。
ラプターズがシリーズのホームコートアドバンテージを失ったのはかなり痛い。これで敵地での1勝が絶対条件となったわけだが、今のラプターズはクイックン・ローンズ・アリーナにトラウマレベルの苦い思い出しかなく、レブロンがキャブスに復帰して以降の12試合では2勝10敗で大きく負け越し。最後にキャブス本拠地で勝利をあげたのは2017年4月12日だが、その日はレブロン、アービング、ラブのビッグスリーが欠場した消化試合で、その前となると2014年11月まで遡る。
ポジティブな面を見れば、この先のシリーズで第1戦のようにスミスが6本中5本のスリーを沈めたり、ジェフ・グリーンがFGミスなしで16得点を記録したりする可能性は極めて低いだろう。また新人のO.G.アヌノビーは試合の大部分でレブロンにパワー負けしない好守備を見せ、バランチュナスも先発センター対決でラブを圧倒した。
シリーズ第2戦は、現地3日にトロントで行われる。
ボックススコア:「NBA」