【イースト決勝】セルティックスがホームで2連勝!!
今年のイースト決勝はかなり予想外の展開になってきた。
現地15日にTDガーデンで行われたボストン・セルティックス対クリーブランド・キャバリアーズのカンファレンスファイナル第2戦は、後半を59-39で圧倒したセルティックスが13点差で快勝。ホームで2連勝をあげ、シリーズを2-0とした。
第2戦で先手を取ったのはキャブスだった。
前の試合とは打って変わって、レブロン・ジェイムスは序盤から点取りモード全開で、第1Qだけで4本のスリーを含むFG13本中8本成功の21得点を獲得。さらにチーム全体でも第1戦よりオフボールの動きがアクティブで、オフェンスの流れが良く、カットなどからイージーな得点をあげながら、第2Q終盤には最大で11点リードを奪取する。
▼序盤のレブロンはジャンプショットが絶好調
キャブスのペースに飲まれかけていたセルティックスだが、第2Qラスト1分間でダブルマーカス(スマートとモリス)が6連続得点をあげるファインプレイで流れを変えると、ハーフタイム以降は一気にギアを上げ、今季チームのアイデンティティともいえる後半のカムバックを展開。
テリー・ロジアーのピリオド14得点を先頭に第3Qを36-22で上回って逆転に成功すると、第4Q序盤にはリードを二桁に広げ、そのまま最後まで逃げ切った。
▼マーカス
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▼マーカス
今季ポストシーズンのホーム連勝を9に伸ばしたセルティックスは、ジェイレン・ブラウンがチームハイ23得点、ロジアーが18得点をマーク。アル・ホーフォードが15得点/10リバウンド/4アシスト/2ブロックと再びオールラウンドに大活躍した他、マーカス・スマートはチームを盛り上げるハッスルプレイを連発して11得点/9アシスト/4スティールをあげた。
▼マーカス
敗れたキャブスは、レブロンが42得点、12アシスト、10リバウンドを獲得。レブロンにとって、ポストシーズンキャリアで通算3度目の40得点トリプルダブルとなる(歴代最多)。第2Q終盤にジェイソン・テイタムとの接触プレイで首を痛め、一時ロッカールームに下がったがすぐにフロアに戻り、最終的に39分プレイした。
レブロンの他には、ケビン・ラブが22得点/15リバウンド、カイル・コーバーが11得点で奮闘。その一方でロールプレイヤーが全くステップアップできず、特にJ.R.スミスとジョージ・ヒルの先発バックコートコンビが絶不調で、2人の合計でFG11本中1本の3得点に終わっている。
キャブスはこのシリーズでセルティックスの戦略と柔軟さ、若さに圧倒され、完全に走り負けている。ルーHCは第2戦でトリスタン・トンプソンを先発起用してアジャストし、トンプソンはオフェンスリバウンドなどで活躍したが、ペリメーターでのスイッチから何度もミスマッチを狙われ、守備面での穴となっていた。以前のトンプソンはもう少し動けるビッグマンだった印象だが、シーズン序盤でのふくらはぎの怪我のせいもあってか、機動力がずいぶん失われている気もする。
またオフェンスでは大活躍を見せたレブロンだが、第1戦に続いて守備の戻りが遅かったのが気になるところ。やはりオフェンス面での負担があまりにも大きすぎるのが原因なのかもしれない。「ここにアービングがいれば…」、今のキャブスはセルティックス以上にそう感じているはずだ。
シリーズ第3戦は、現地19日にクリーブランドで行われる。
ボックススコア:「NBA」