TunaDrama
  • Home
  • ブログ
  • News
  • Video
  • FIBA
  • Twitter
  • Facebook
クリス・ポール サンズ
2020 11 18

フェニックス・サンズ、OKCからクリス・ポール獲得

クリス・ポール, サンズ 0

10年連続プレイオフ不参加という低迷期から抜け出すため、フェニックス・サンズが大勝負に出た。

サンズは現地16日、オクラホマシティ・サンダーとのトレードが成立したことを発表。サンダーからクリス・ポールとアブデル・ネイダーの2選手を獲得する。

The newest addition to the Suns’ historic lineage of point guards…

Future Hall-of-Famer @CP3 pic.twitter.com/9saKavvi0Q

— Phoenix Suns (@Suns) November 17, 2020

▼以下、CP3獲得のためにサンズが放出したピース

  • リッキー・ルビオ
  • ケリー・ウーブレイJr.
  • タイ・ジェローム
  • 2022年ドラフト1巡目指名権

報道によると、サンズが放出した2022年ドラフト1巡目指名権は1位~12位の保護付き。もし2022年ドラフトで譲渡されなかった場合、2023年に1位~10位保護、2024年に1位~8位保護へと変わり、2025年まで持ち越されれば保護なしとなる。

新たなスターデュオ誕生

2019-20のポールはレギュラーシーズンで17.6得点/6.7アシスト、ポストシーズンで21.3得点/5.3アシストを平均。

ウェストブルックとポール・ジョージの退団で失速するかに思われていた昨季サンダーをまとめ上げてプレイオフへと導き、キャリア10回目のオールスター出場と8回目のオールNBAチーム入りを果たした。

▼昨季のCP3は特に勝負所でのパフォーマンスが凄まじかった

これでサンズは、ポールとデビン・ブッカーで超強力なバックコートを結成。オフェンス面での2人の相性は抜群だ。カリーとクレイ、リラードとCJに並ぶウェスト屈指のガードコンビになると思う。

またポールはリーダーシップも強く、ディアンドレ・エイトンやミケル・ブリッジズら有望な若手選手たちの成長にも大きなプラスとなるはず。

昨季のサンズは、3月にリーグ中断となるまでの65試合で26勝39敗と低迷していたが、バブルでのシーディングゲームでは快進撃を見せて8勝0敗。0.5ゲーム差でプレイオフ進出を逃しはしたものの、来年につながる良い形でシーズンを終えた。

もちろん今回のトレードには、それなりのリスクがある。

ポールはすでに35歳。来季年俸はリーグ2位の4135万ドルで、契約はあと2年残っている(2年目はプレイヤーオプションだが、36歳で約45億円の契約を破棄するとは思えない)。

サンズは超高額契約を背負い込むことになるため、今年と来年のFAではほとんど身動きが取れない状態。2022年にはポールの契約が終了となるが、それと同じタイミングでエイトンとブリッジスのキャップホールド(合計で約4800万ドル)がキャップスペースに計上されるので、2022FAもあまり余裕があるとは言えないままだ。

もしポールが大きな怪我を負ったり、チームと上手く噛み合わなかったりした場合は、再び再建にブレーキがかかることになる。そう考えると、ブッカーやエイトンらと年の近いウーブレイを手放してしまったのが少し惜しい。

ただすべてが上手くいけば、チームのポテンシャルは非常に高く、来季ウェストのダークホース的存在になれるかもしれない。

なお同日には、ヒューストン・ロケッツが3&Dスペシャリストのロバート・コビントンをポートランド・トレイルブレイザーズにトレード放出(見返りにトレバー・アリーザとドラフト1巡目指名権2つゲット)。さらにジェイムス・ハーデンが移籍を望んでいるという衝撃のニュースまで飛び出した。

来季はロケッツとサンダーがプレイオフレースから外れそうな雰囲気なので、サンズは10年ぶりのポストシーズン進出どころか、上手くいけば第1ラウンドでのホームコートアドバンテージ(4位シード以上)も十分に狙えるだろう。

▼バブルサンズ

ある意味「錬金術」

デニス・シュルーダーのトレードに続いて、サンダーは再びドラフト1巡目指名権を手に入れた。

これでサンダーは、2020年~26年の7回のドラフトにおいて、計16個の1巡目指名権を保有することになる。

  • 2020:ナゲッツ指名権(25位)、レイカーズ指名権(28位)
  • 2021:自軍(ロケッツとのトップ5保護のスワップ権)、ヒート(トップ5保護のスワップ権)
  • 2022:自軍(ロッタリー保護付き)、クリッパーズ(保護なし)、サンズ(トップ12保護)
  • 2023:自軍(LACとのスワップ権)、ヒート(ロッタリー保護付き)
  • 2024:自軍、クリッパーズ(保護なし)、ロケッツ(トップ5保護付き)
  • 2025:自軍(クリッパーズ/ロケッツとのトップ10保護付きスワップ権)
  • 2026:自軍、クリッパーズ、ロケッツ(トップ5保護付き)

サンダーが、これだけの豊富なアセットを獲得できた経緯を辿るとすごく面白い。

まず2008年にドラフトしたラッセル・ウェストブルックは、10年以上にわたってチームに大貢献した後、クリス・ポールを経て、ドラフト1巡目指名権3つとドラフト指名権スワップ2つへとコンバート(+ウーブレイ)。

さらにウェストブルックの1年後に入団したサージ・イバカは、「ビクター・オラディポとドマンタス・サボニス」から「ポール・ジョージ」へと進化し、昨季オフにシェイ・ギルジアス・アレクサンダーという豪華特典付きで、ドラフト1巡目指名権5つとスワップ権利2つになった。

つまり大雑把に言えば: サンダーは2008年の4位指名(ウェストブルック)と24位指名(イバカ)を、12年の歳月をかけて、ドラフト1巡目指名権8つと1巡目指名権スワップ4つに変えたわけだ。同時にシェイ・ギルジアス・アレクサンダーとウーブレイの将来有望な若手2人も獲得している。

ここまでくると、プロスポーツにおける錬金術みたいなもので、どのトレードも“売り”のタイミングが絶妙。しかもサンダーは、ラスとイバカのドラフトから12シーズン中10シーズンでプレイオフ進出と、球団として大成功を収めた。

もちろんサンダーにとってはここからが本番で、掻き集めたドラフトアセットをどのように使うか。

今後7年間に自軍だけで16個の1巡目指名権を消費するのは不可能。どこかで複数の指名権を重ねて放出し、トレードアップするか、あるいは選手に変える必要がある。

いずれにせよ、サンダーは最高に恵まれた条件下での再建に臨むことができる。また、ここ数日のトレードで獲得したダニー・グリーンやルビオ、ウーブレイをどう使うかにも注目したい。

参考記事:「NBA」

レイカーズがOKCとトレード合意、デニス・シュルーダー獲得へ バックスが超本気、ホリデーとボグダノビッチをトレードで獲得

Related Posts

ジェイ・クラウダー 2022

ブログ

サンズとジェイ・クラウダーの決別は不可避か?「人は必要とされる場所で働くべき」

エイトン 契約

ブログ

元ドラ1のディアンドレ・エイトン、4年1億3300万ドルのマックス契約でサンズ残留へ

クリス・ポール 2021-22

ブログ

平均10アシスト/3TO、クリス・ポールが“ポイントゴッド”に相応しい究極のシーズンスタッツ記録

マブス サンズ 第7戦

ブログ

マブスがサンズとの第7戦で記録的な大勝利、11年ぶり5度目のウェスト決勝進出へ

特集

  • ジミー・バトラー、76er退団を選んだ理由と「ヒート・カルチャー」を語る

    ジミー・バトラー、76er退団を選んだ理由と「ヒート・カルチャー」を語る

    2021年10月1日
  • ステフィン・カリーが再び40得点、教科書に載せるべき第4Qパフォーマンス

    ステフィン・カリーが再び40得点、教科書に載せるべき第4Qパフォーマンス

    2021年11月20日
  • ESPN:2021-22シーズンNBAのプレイヤーランキングTop21

    ESPN:2021-22シーズンNBAのプレイヤーランキングTop21

    2021年9月27日
  • ベスト・オブ・2016-17: キャブスのハイポストプレイ

    ベスト・オブ・2016-17: キャブスのハイポストプレイ

    2017年7月27日
  • グリズリーズ背番号22のデズモンド・ベイン、2月2日の試合で「2」に愛されまくる

    グリズリーズ背番号22のデズモンド・ベイン、2月2日の試合で「2」に愛されまくる

    2022年2月4日
  • ステフィン・カリーが通算スリー成功数でNBA新記録樹立

    ステフィン・カリーが通算スリー成功数でNBA新記録樹立

    2021年12月16日
  • スパーズのポポビッチHC、通算勝利数でNBA歴代コーチ1位に「私個人ではなく我々の記録」

    スパーズのポポビッチHC、通算勝利数でNBA歴代コーチ1位に「私個人ではなく我々の記録」

    2022年3月13日
  • デイミアン・リラードが海外掲示板Redditに降臨「なんでも聞いてくれ」

    デイミアン・リラードが海外掲示板Redditに降臨「なんでも聞いてくれ」

    2021年12月7日
  • ベスト・オブ・NBA: ウォリアーズの「サイクロン」

    ベスト・オブ・NBA: ウォリアーズの「サイクロン」

    2017年10月18日

NEW

  • スパーズ 1位指名スパーズがウェンビー争奪戦に大勝利、2023NBAドラフト1位指名権獲得!!
  • ヨキッチ 53得点センターとしてプレイオフ史上2人目の50得点超え、ヨキッチが快挙達成も勝利ならず
  • 動物 NBA2023NBAプレイオフ第1ラウンド:動物系チームが全滅
  • ジミー・バトラー 56得点ジミー・バトラーが自己ベスト56得点、ヒートのプレイオフ球団新記録を樹立
  • マルコム・ブログドン シックスマンセルティックスのマルコム・ブログドンが2022-23シックスマン賞受賞
  • ドレイモンド・グリーン 出場停止 2023サボニス踏みつけたドレイモンド・グリーン、1試合の出場停止処分へ
  • ウルブズ ヒート 2023ウルブズとヒートが8位シードで2023プレイオフ進出へ
  • マブス 敗退スターデュオ不発、マブスが4年ぶりのレギュラーシーズン敗退へ
  • ラマーカス・オルドリッジ 引退 2023年ラマーカス・オルドリッジが2度目のNBA引退を表明
  • ドンチッチ 罰金ルカ・ドンチッチ、審判への不適切なジェスチャーで3万5000ドルの罰金処分に

ポピュラー

  • スパーズがウェンビー争奪戦に大勝利、2023NBAドラフト1位指名権獲得!!
    スパーズがウェンビー争奪戦に大勝利、2023NBAドラフト1位指名権獲得!!
  • 【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
    【フォーブス誌調べ】歴代アスリートの生涯収入ランキング: ジョーダンが今なお1位
  • マイケル・ジョーダンは「エア・ジョーダン1」を履いて試合に出るたび罰金を支払っていた
    マイケル・ジョーダンは「エア・ジョーダン1」を履いて試合に出るたび罰金を支払っていた
  • カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
    カワイ・レナード、やっぱり手が巨大だった
  • センターとしてプレイオフ史上2人目の50得点超え、ヨキッチが快挙達成も勝利ならず
    センターとしてプレイオフ史上2人目の50得点超え、ヨキッチが快挙達成も勝利ならず
  • シャックが巨大すぎて周囲が小さく見えてしまう写真14枚
    シャックが巨大すぎて周囲が小さく見えてしまう写真14枚
  • 審判公式アカウント、ハーデンのダブル・ステップバックをトラベリングと認める
    審判公式アカウント、ハーデンのダブル・ステップバックをトラベリングと認める
  • 金メダリストのケルドン・ジョンソン、スパーズと4年8000万ドルで延長契約
    金メダリストのケルドン・ジョンソン、スパーズと4年8000万ドルで延長契約
  • 2016年オールスターのスラムダンクコンテストが何度見ても最高すぎる
    2016年オールスターのスラムダンクコンテストが何度見ても最高すぎる
  • グリズリーズの若きオーナー、「100万ドル寄付するからジョーダンと勝負させて!」
    グリズリーズの若きオーナー、「100万ドル寄付するからジョーダンと勝負させて!」

ランダム

  • アデトクンボ MVP 2020ヤニス・アデトクンボが2年連続MVP、史上3人目の二冠達成
  • コービー ヌルキッチヌルキッチが語るコービー・ブライアントの逸話 「ボスニア語で罵られた」
  • ルカ・ドンチッチ シーズン初マブスのスターデュオが合計64得点の活躍、ドンチッチはシーズン初トリプルダブル達成
  • レイカーズとヒートの共通点【神の悪戯】ヒートとレイカーズに共通点がありすぎてちょっと不気味
  • ロケッツ 6連勝ヒューストン・ロケッツが開幕1勝16敗から6連勝達成!

アーカイブ

About

  • Home
  • Privacy Policy
  • About

NBAサイト&ブログ

  • Bulls Fan in Japan (シカゴ・ブルズのファンサイト)
© TunaDrama 2023
Powered by WordPress • Themify WordPress Themes