クリッパーズが2018プレイオフレース脱落
残された椅子はあと4つ。2018年ウェスタンカンファレンスのプレイオフレースは、ついに5チームにまで絞られた。
現地7日、デンバー・ナゲッツがステイプルズ・センターで行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦に134-115で圧勝し、連勝を今季球団最多の5に更新。これにより、シーズン残り2試合で9位ナゲッツと10位クリッパーズの差が3ゲームとなり、クリッパーズのプレイオフ不参加が確定した。
この日のナゲッツは、センターのニコラ・ヨキッチが23得点、11アシスト、11リバウンドでシーズン9回目のトリプルダブルを達成。Basketball Referenceによると、今季のヨキッチはトリプルダブル数がダンク成功数(8本)を上回っている。
2010-11以来7シーズンぶりにプレイオフ出場を逃すこととなったクリッパーズだが、予想以上の大健闘を見せたと思う。
オフシーズンにフランチャイズスターのクリス・ポールを失っただけでなく、シーズン中は主力の怪我に悩まされ続け、1月末にはブレイク・グリフィンをトレード放出。『ロブ・シティ』のアイデンティティは完全に消えてしまったものの、“プレイオフコンテンダー”としてギリギリまで生き残り、今季もシーズン勝ち越しを決めた(42勝)。
プレイオフレース2018
同日はナゲッツの他、サンダーとペリカンズ、スパーズがそれぞれウェストの上位3チーム(ロケッツ、ウォリアーズ、ブレイザーズ)から勝利をあげるというドラマチックな形で決着。さらに現地8日には、ユタ・ジャズがロサンゼルス・レイカーズに勝利してプレイオフ進出を確定させた。
これで残されたスポットは5~8位シードの4つ。それをペリカンズ、スパーズ、サンダー、ウルブズ、ナゲッツの5チームが争い、それぞれ2試合ずつ残っている。
現地8日時点での各チームの状況は以下の通り:
5位:ニューオリンズ・ペリカンズ
- シーズン成績46勝34敗、カンファレンス成績25勝25敗、ディビジョン成績8勝7敗
- タイブレーカーあり:スパーズ(2-1)、サンダー(2-1)
- タイブレーカーなし:ジャズ(1-3)、ウルブズ(0-4)、ナゲッツ(1-2)
- シーズンシリーズタイ:ブレイザーズ(2-2)
- 残り試合:クリッパーズ、@スパーズ
レギュラーシーズンの最後にホームでスパーズと対戦。もしこの試合に敗れれば、シーズン対戦成績2勝2敗となり、最終的にディビジョン成績で上回るスパーズにタイブレーカーを奪われる。
6位:サンアントニオ・スパーズ
- シーズン成績46勝34敗、カンファレンス成績28勝22敗、ディビジョン成績9勝6敗
- タイブレーカーあり:ウルブズ(2-1)、ブレイザーズ(2-1)
- タイブレーカーなし:ジャズ(1-3)、ペリカンズ(1-2)
- シーズンシリーズタイ:サンダー(2-2)、ナゲッツ(2-2)
- 残り試合:キングス、@ペリカンズ
もし最終日の試合でペリカンズに勝利すれば、タイブレーカーを獲得。
7位:オクラホマシティ・サンダー
- シーズン成績46勝34敗、カンファレンス成績27勝24敗、ディビジョン成績5勝11敗
- タイブレーカーあり:ジャズ(3-1)
- タイブレーカーなし:ウルブズ(1-3)、ペリカンズ(1-2)、ナゲッツ(1-3)、ブレイザーズ(0-4)
- シーズンシリーズタイ:スパーズ(2-2)
- 残り試合:@ヒート、グリズリーズ
現時点でサンダーは、5~9位にいるどのチームに対してもタイブレーカーを持っていない。なのでもし現地9日に行われるヒート戦に敗れ、同時にウルブズとナゲッツがそれぞれ勝利すれば、サンダーは9位に転落してしまう。
8位:ミネソタ・ティンバーウルブズ
- シーズン成績45勝35敗、カンファレンス成績32勝18敗、ディビジョン成績9勝6敗
- タイブレーカーあり:サンダー(3-1)、ペリカンズ(4-0)、ナゲッツ(2-1)
- タイブレーカーなし:スパーズ(1-2)
- シーズンシリーズタイ:ジャズ(2-2)
- 残り試合:グリズリーズ、ナゲッツ
シーズン最終日にホームでナゲッツと運命の対決。ジミー・バトラーが戦線復帰したのは心強い。
9位:デンバー・ナゲッツ
- シーズン成績45勝35敗、カンファレンス成績27勝23敗、ディビジョン成績8勝6敗
- タイブレーカーあり:サンダー(3-1)、ペリカンズ(2-1)
- タイブレーカーなし:ウルブズ(1-2)
- シーズンシリーズタイ:ジャズ(2-2)、スパーズ(2-2)
- 残り試合:ブレイザーズ、@ウルブズ
残り2試合ともプレイオフチームとの対戦と、5チームの中で最も厳しいスケジュールだ。
なお現地4月9日には、ウェスト5位~9位の5チームすべてがプレイ。もしナゲッツが敗れ、他の4チームが勝利するという形になれば、それでナゲッツの脱落が決定する。
ボックススコア:「NBA」