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ブレイク・グリフィン トレード
2018 1 31

ブレイク・グリフィン、ピストンズにトレード移籍

トレード, ブレイク・グリフィン 0

2017-18シーズンもトレードデッドライン(2月8日)が目前に迫る中、ついにビッグネームが動いた。

ESPNによると、ロサンゼルス・クリッパーズが現地29日、デトロイト・ピストンズとのトレードに合意。クリッパーズは、フランチャイズスターのブレイク・グリフィン、ブライス・ジョンソン、ウィリー・リードの3選手を放出し、ピストンズからトバイアス・ハリス、エイブリー・ブラッドリー、ボバン・マリヤノビッチ、2018年のドラフト1巡目指名権、2019年の2巡目指名権を獲得する。ドラフト1巡目指名権は2020年まで1~4位の保護付きだという(2018、2019、2020ドラフトのいずれかでピストンズの指名順位が5位以下だった場合、クリッパーズに指名権が譲渡され、2021年は保護なし)。

2009年ドラフトで全体1位指名を受けたグリフィンは、クリッパーズでの8シーズンで21.6得点、9.3リバウンド、4.2アシストを平均し、その間に新人王やダンクチャンピオンに輝いた他、5度のオールスターに選出。3~4年前はMVP候補の一人に数えられるなど、リーグを代表するスーパースターだったが、それ以降は度々怪我に悩まされ、2014-15から2016-17の3シーズンで246試合中83試合を欠場している。

クリッパーズがグリフィンの放出を考えているという噂は、グリフィンがチームスタッフを殴って謹慎処分となった2年前あたりから何度か出ていた。2016年の夏にはセルティックスと、昨季はニックスとのトレードの噂が浮上。そして今季には、カール・アンソニー・タウンズとの交換でウルブズに話を持ち掛けたと報じられていた。

クリッパーズがグリフィンを手放す可能性は常にあったわけだが、半年前に5年/1億7500万ドルの再契約を結んだばかりだっただけに、今回のトレードは衝撃的だ。

▼グリフィン本人もビックリ

pic.twitter.com/1uoIZ0Sxcc

— Blake Griffin (@blakegriffin23) January 30, 2018

ESPNのZach Lowe記者によると、クリッパーズが昨夏FAでグリフィンとの再契約のために行ったプレゼンテーションは、最高に豪華なものだったという。

例えば、グリフィンとの交渉ミーティングの際には、ステイプルズ・センターにグリフィンの子供時代や学生時代の写真を並べたミニミュージアムを作ったり、ミーティングに参加した球団スタッフ全員がグリフィンのためのカスタムメイドTシャツを着用したり…。さらにグリフィンをステイプルズ・センターのコートに招き入れ、クリッパーズのアナウンサーがグリフィンの永久欠番を宣言し、スタジアムの天井にユニフォームを掲げたそうだ。

「生涯クリッパーズ」が口説き文句だったわけだが、それがわずか半年で崩れ去ってしまったのは少し寂しい。

▼LACスタッフが着たグリフィンの「Pioneers」Tシャツ

Clippers employees wore T-shirt after Blake Griffin's FA meeting likening him to MLK, Obama, Ali, JFK, Lincoln, Gandhi, MJ,Einstein,Mandela. pic.twitter.com/BZtXqhdrWr

— Marc J. Spears (@MarcJSpearsESPN) July 1, 2017

クリッパーズが今回のトレードで獲得したブラッドリーは、今季40試合で平均15.0得点/スリー成功率38.1%、ハリスは48試合で平均18.1得点/5.1リバウンド/スリー成功率40.9%を記録。守備に強いブラッドリーはルー・ウィリアムズやミロシュ・テオドシッチとの相性が抜群で、25歳のハリスはオールラウンドなウィングとして着実に成長している。

ここにパトリック・ビバリー(今季全休)やダニーロ・ガリナリが戻ってくれば、グリフィン離脱後も戦力はそれほど落ちなさそうな印象だが、ESPNのAdrian Wojnarowski記者によると、クリッパーズは若手選手やドラフト指名権獲得のため、デアンドレ・ジョーダンやルー・ウィリアムズの放出も検討しているとのこと。もし2選手のトレードが実現すれば、本格的な再建突入となり、獲得したばかりのブラッドリー(今季で契約終了)をすぐに放出する可能性もある。

フランチャイズスターの見返りとして、スターター2人と軽い保護付きのドラフト指名権。一見、割に合わないようにも思える今回のトレードだが、2022年まで続くグリフィンの高額契約から抜け出せたのは、クリッパーズにとって大きい。もしブラッドリーとハリスの2人と契約を延長せず、デアンドレ・ジョーダンと再契約する道を選んだ場合でも、2019年のFAでスター選手にマックスサラリーをオファーできるだけの余裕を持てるようになる。

一方でグリフィンを獲得したピストンズは、フロントコートの強化に成功。ビッグマンの中ではリーグ屈指のプレイメイカーであるグリフィンは、パスが大きく上達したアンドレ・ドラモンドとの相性も悪くなさそうで、ビッグ・トゥ・ビッグの面白いコンビプレイが見れそうだ。ただグリフィンの怪我癖や契約を考えると、リワードよりもリスクの方が高いように思える。

仮にグリフィンが健康状態を維持できたとしても、レジー・ジャクソン/グリフィン/ドラモンドのコアでどこまで上を目指せるだろう?クリッパーズの元ビッグスリー(グリフィン、クリス・ポール、デアンドレ・ジョーダン)を超えられる気はしない。ピストンズはこのままいけば、2020-21シーズンにグリフィンとドラモンドの2人に合計6500万ドル以上のサラリーを支払うことになる。

Image by Keith Allison

参考記事:「ESPN」

NBAがオールスターゲームの「勝利ボーナス」を10万ドルに引き上げ ミドルトンとカリーが2017-18第15週のプレイヤーズ・オブ・ザ・ウィーク

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